イタリア・セリエAの2021/22シーズンはレギュラーシーズン全日程が終了した。今季は石川祐希(ミラノ)、西田有志(ビーボ・ヴァレンティア)、髙橋藍(パドヴァ)の3名の日本人選手がプレーし、例年以上に注目を集めた。
<ビーボ・ヴァレンティアでプレーした西田>
なかでも、チームからレギュラー確約という大きな期待を背負って、自身初の海外リーグに挑んだ西田は、その豪快なパフォーマンスを披露した。レギュラーシーズンの技術統計を見ると、1セットあたりの得点は5.02点で、これはリーグ3番目の数字となっている。今季、この項目で5点以上をマークしたのは、西田を含めた3名だけ。その決定力が数字のうえでは十分に通用したことが見てとれる。
■1セットあたりの得点
1位:ウィルフレド・レオン(ペルージャ/ポーランド)…5.19点
2位:ロク・モジッチ(ヴェローナ/スロベニア)…5.12点
3位:西田有志(ビーボ・ヴァレンティア)…5.02点
<セリエAのオポジットで、身長180センチは西田だけ。その点も衝撃を与えた>
また、西田の代名詞である弾丸サーブも、イタリアの地でさく裂した。サービスエース決定本数43本はリーグ4位、1セットあたりの決定本数0.70本は2位をマークしている。なお、所属したビーボ・ヴァレンティアのレギュラーシーズンを通してのチーム合計サービスエース決定本数は99本であり、その半分ちかくを西田が稼いだ。
■サービスエース決定本数
1位:ウィルフレド・レオン(ペルージャ/ポーランド)…62本
2位:リーヌス・ベーバー(パドヴァ/イタリア)…51本
3位:マッティア・ボットロ(パドヴァ/イタリア)…47本
4位:西田有志(ビーボ・ヴァレンティア)…43本
■1セットあたりのサービスエース決定本数
1位:ウィルフレド・レオン(ペルージャ/ポーランド)…0.77本
2位:西田有志(ビーボ・ヴァレンティア)…0.70本
3位:ジェルジ・グロゼル(モンツァ/ドイツ)…0.61本
西田は第7節(現地11月21日)のルーベ戦の途中で負傷し、以降の6試合を欠場(うち2試合はベンチ入りも出場機会なし)。そのため、レギュラーシーズンの総得点は306得点でリーグ17番目の数字だった。負傷離脱がなければ、こちらでも上位に食い込んでいたことは間違いない。
(文/坂口功将〔編集部〕)