第27回全国私立高等学校男女選手権大会(さくらバレー)は3月25日(金)にスカイアリーナ座間(神奈川)で大会3日目の男女決勝トーナメント戦が行われ、男子は駿台学園(東京)が2019年大会に続く連覇を飾った(20年、21年は中止)。
決勝は準々決勝の星城(愛知)戦以外は危なげなく勝ち上がった駿台学園と、準決勝の福井工大附福井(福井)戦など、3度のフルセットを制した大同大大同(愛知)が対戦。エース佐藤遥斗のスパイク、ミドルブロッカーの秋本悠月のクイックで得点を重ねる駿台学園に対し、大同大大同はセッター平松陸哉を軸とした多彩な攻撃を仕掛ける。水本陽介と座禮楓人の両サウスポー、そして渡邉大和らが力を発揮し、中盤までリードを広げた。しかし、終盤は佐藤のスパイクが次々と決まり、駿台学園が逆転で第1セットを奪った。
第2セットも大同大大同の渡邉と亀崎怜音の活躍が光り、序盤は競り合う展開が続くも、佐藤が高い打点からスパイクを打ち込み、中盤に駿台学園が逆転。その後も佐藤を中心に攻撃の手を緩めず、駿台学園がストレート勝ちを飾った。
駿台学園は下級生がスタメンに多い中、新チーム初の全国大会でタイトル奪取。エースの渡邉をはじめ小柄な選手が多い大同大大同は、チーム最高成績を残した。星城、愛知工大名電ら強豪がそろう愛知インターハイ予選に向け、弾みがつく大会となった。
試合後のコメント
布台 聖キャプテン(駿台学園)
「前チームと違って高さがなく、自分たちが目指す粘りのバレーをこの大会ではあまり見せることはできませんでした。それでも優勝することができたことは、下級生にもいい経験になったと思うので、ひとまず安心しました」
渡邉大和キャプテン(大同大大同)
「駿台(学園)は高かったですが、自分たちのスタイルである、レシーブを上げてコンビバレーを繰り出すことはできたと思いました。大事な場面のミスが大きかったので、次からはなくせるようにしたいです」
優秀選手には以下の選手が選ばれた(学年は新年度のもの)。
佐藤遥斗(駿台学園3年)身長190cm/アウトサイドヒッター
布台 聖(駿台学園3年)身長165cm/リベロ
平松陸哉(大同大大同3年)身長173cm/セッター
渡邉大和(大同大大同3年)身長173cm/アウトサイドヒッター
泉田丈琉(福井工大附福井3年)身長182cm/アウトサイドヒッター
金川颯馬(福岡大附大濠3年)身長177cm/オポジット