世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22レギュラーシーズン第23節ではプレーオフ進出(上位6チーム)争いも激しくなってきました
(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■ミス連発に指揮官も落胆。ウレンゴイにフルセットで敗れ、ケメロヴォ6連敗
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第23節》ウレンゴイ 3-2 ケメロヴォ
(19-25,25-23,26-24,24-26,15-9)
(現地3/26)
2018/19シーズンには指揮官にトーマス・サムエルボ(現・男子ロシア代表監督)を据えてリーグ優勝を果たしたケメロヴォ。だが、今季はシーズン途中でOPアラン・ソウザ(ブラジル)の負傷離脱(その後、契約解除)もあってか、波に乗れず負けが続く。いよいよプレーオフ進出も危ぶまれる中、今節はホームにウレンゴイを迎えた。
<ケメロヴォのOH⑥シボヘレスはアタック決定率27%と低空飛行>
第1セットを先取するも、第2セットは計5本のブロックを喫して落とす。第3セット開始時からはOPビタリー・パパゾフをOHロマン・パクシン(ともにロシア)に交代し、それでも競り負けると、第4セットからはOHエフゲニー・シボヘレス(ロシア)を下げて、パパゾフとパクシンに託しフルセットに持ち込む。最終第5セットではSアレクサンデル・ブティコに代えてイーゴリ・クレチェトフ(ともにロシア)を投入したが、自陣のミスが重なり、序盤で1-5とリードを許す。8-10まで追い上げたものの、ウレンゴイのOPウラディスラフ・バドケビッチ(ベラルーシ)を止められず、敗れた。
<最終セットでコートに送り込まれたS⑪クレチェトフ>
ケメロヴォは6連敗となり、イーゴリ・ユリチッチ監督も「応援してくれたファンには感謝したいです。けれども、私たちのチームにはミスの重要さを十分に理解していない選手が多くいます。どの試合も、ミスをすれば、勝利のチャンスを逃してしまいます」と落胆を隠せずにいた。
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◆《第14節》モスクワ 3-2 ベルゴロド
(17-25,25-18,27-29,25-18,15-12)
(現地3/23)
昨季、国内2冠(リーグ&カップ戦)王者のモスクワと、復権を期する名門ベルゴロドとの一戦は、フルセットの末にモスクワに軍配。モスクワはチーム合計15本のブロックポイントをあげたほか、OPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)が最多23得点、Sパベル・パンコフ(ロシア)が最多5本のサービスエース、と個々のパフォーマンスも光った。
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◆《第23節》モスクワ 3-0 ニジネヴァルトフスク
(25-21,25-18,25-21)
(現地3/26)
今季の2強(カザン、ノヴォシビルスク)に食らいつきたい3位のモスクワは今節でしっかりとストレート勝ち。チーム最多19得点をあげたOHデニス・ボグダン(ロシア)は「決して楽な試合ではなかったと言いたいです。それでも、ミスを少なく、よりよく攻撃を仕掛けることができて勝利できました」とコメントした。
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◆《第14節》ニジネヴァルトフスク 3-1 ウレンゴイ
(25-22,16-25,25-21,25-19)
(現地3/30)
延期されていた第14節が実施され、ホームのニジネヴァルトフスクがウレンゴイの連勝を3でストップ。OHルスラン・ガリモフ(ロシア)の18得点を筆頭に、4選手が2桁得点をマークした。現在7位のニジネヴァルトフスクは残り3戦、プレーオフ進出へ正念場だ。
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◆《第23節》カザン 3-0 ベルゴロド
(25-19,25-21,25-18)
(現地3/27)
今季はアンストッパブルな戦いを見せるカザンは、アウェーに乗り込んだ今節もベルゴロドを一蹴。OHドミトリー・ボルコフ(ロシア)が17得点、OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)が16得点、OHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)が15得点と“3本の矢”が活躍した。
<ベルゴロドのOP⑱エゴール・シデンコ(ロシア)はチーム最多15得点と気を吐いた>
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◆《第14節》サンクトペテルブルク 3-0 オレンブルク
(25-17,28-26,25-19)
(現地3/23)
未実施だった第14節はアウェーのサンクトペテルブルクが快勝。MBイバン・ヤコブレフ(ロシア)が4本のブロックポイントを含むチーム最多15得点、アタック決定率92%(12本中)の活躍を披露した。
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◆《第23節》サンクトペテルブルク 3-0 ニジニ・ノヴゴロド
(25-18,25-19,29-27)
(現地3/26)
今季はケガに悩まされるOPビクトル・ポレタエフ(ロシア)が4本のサービスエースを含むチーム最多23得点をマークし、サンクトペテルブルクがホームでストレート勝ち。ポレタエフの起用についてアンドレイ・トロチコ監督は「メディカルスタッフからゴーサインが出たので、出場を判断しました。まだ万全ではありませんが、得点を呼び込む姿が見られてうれしかった」と語った。
<写真は悔しげな表情を浮かべた場面だが、ポレタエフが復調傾向にあるのは確かだ>
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◆《第23節》レニングラード 3-1 スルグト
(25-16,20-25,25-21,25-20)
(現地3/25)
アウェーのレニングラードは計6本のブロックポイントをマークして第1セットを先取する。OPセルゲイ・ピライネン(ロシア)が4本のサービスエースを含む最多19得点、OHデニス・ビリュコフ(ロシア)が17得点と続いて、連敗を2で止めた。
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◆《第23節》オレンブルク 3-2 クラスノヤルスク
(22-25,25-18,31-29,21-25,18-16)
(現地3/27)
開幕から黒星を重ねること21戦。シーズン全敗も見えてきたオレンブルクだったが、今節でついに白星を手にした。今季6度目のフルセットは最後までもつれる展開だったが、勝ち切ってみせる。バレリー・モチャノフ監督は「勝利だけにフォーカスを当てて、選手たちは闘志を燃やし尽くしました。サポートしてくれたファンに感謝したいです。さらなる勝利へ突き進むことを私は願っています」と喜んだ。
<懸命にボールを拾い上げて、待望の今季初勝利を手にしたオレンブルク>
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◆《第23節》ノヴォシビルスク 3-1 ウファ
(25-18,25-15,24-26,28-26)
(現地3/26)
ホームのノヴォシビルスクはOHジョン・ゴードン-ペリン(カナダ)が最多5本のブロックポイントをあげたほか、チームで計11本のサービスエースを浴びせて勝利。プラメン・コンスタンティノフ監督は「相手のサーブに崩される場面もありましたが、ホームで勝ち点3を取れたことがよかったです」とコメントした。
<②ペリンは15得点をあげて勝利に貢献>
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◆《第17節》ノヴォシビルスク 3-0 クラスノヤルスク
(25-20,25-14,25-20)
(現地3/29)
延期されていた第17節が実施され、ホームのノヴォシビルスクがストレート勝ちを収める。OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が4本のサービスエース、MBデニス・チェレイスキ(ロシア)が3本のブロックポイントをマークした。
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《ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン》
==順位表/第23節終了時点==
1 カザン 22勝1敗(勝ち点67)-
2 ノヴォシビルスク 19勝3敗(勝ち点55)-
3 モスクワ 19勝4敗(勝ち点53)-
4 サンクトペテルブルク 16勝7敗(勝ち点47)-
5 レニングラード 15勝7敗(勝ち点41)-
6 ベルゴロド 11勝11敗(勝ち点38)-
7 ニジネヴァルトフスク 11勝12敗(勝ち点31)-
8 ケメロヴォ 9勝13敗(勝ち点28)-
9 ウレンゴイ 9勝14敗(勝ち点23)▲
10 ニジニ・ノヴゴロド 8勝14敗(勝ち点26)▼
11 クラスノヤルスク 7勝16敗(勝ち点21)-
12 スルグト 6勝17敗(勝ち点17)-
13 ウファ 4勝17敗(勝ち点17)-
14 オレンブルク 1勝21敗(勝ち点7)-
※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕