男子日本代表 フィリップ・ブラン監督の決意①「パリオリンピックに出場する目標を達成したい」
- 日本代表
- 2022.04.05
リモート会見でチームの目標について語るフィリップ・ブラン監督【写真:JVA】
VNLで何が何でも10位以内に
この夏には、VNL(ネーションズリーグ)と世界選手権という二つの主要な大会があります。世界ランキングを上げていく必要性があるということを念頭に置いておかなければなりません。オリンピックの出場資格は主にこのランキングに基づいているためです。私たちは何が何でも10位以内に入らなければなりません。
結果を考える前に、チームの第一目標は東京2020オリンピックで私たちが持っていた精力的なプレーを維持することでなければなりません。可能な限り最良の結果を得るために、一つ一つの行動に全力を傾ける積極的なチームの姿を常に見せていくことが大切です。野心と決意は、ハイレベルなチームにとって不可欠な資質だと考えています。
私たちのランキングを向上させるプロセスにおいて、VNLが非常に重要です。また、試合をコントロールする経験を積み、コート上のさまざまな選手とともに勝つことを学ぶ機会でもあります。
大阪で行われる大会(7月)は私たちにとって、ついに観客を前にプレーする機会にもなります(※)。確かに私たちは目標を達成するために成果を追求しておりますが、私たちの冒険をファンの皆さんと分かち合うためにも、成果を求めています。自国の観客の前で勝利するということは非常に特別で、快い経験です。
実を申しますと、東京2020オリンピックの際、素晴らしい有明アリーナという会場で無観客の客席を前にプレーしたことに、いまだにフラストレーションを覚えています。
世界選手権はオリンピックの次に重要な大会です。すべてのチームにとって重要な目標であり、それぞれが全力を尽くしてくる大会と考えております。
世界選手権についてお話しておりますが、決して始まるべきではなかったウクライナでの戦争で苦しんでいる人々に、私たちは思いを寄せなければならないと考えています。
世界選手権の大会方式を考えると、最初の目標はキューバとカタールに対して必要不可欠である勝利を収め、第2次ラウンドに進出することです。この大会の第3次ラウンドはベスト6に相当するので、非常に難しいことだと思っています。ただ、ベスト10を目指すということで、それはすでによい結果をもたらすと考えています。
先ほど南部(正司)強化委員長も申し上げましたが、大会の開催国がわかるまでは(ロシアから開催地が変更)、それがプールの組み分けにどう影響を与えるかはまだ未知数です。ですから、私たちはさらなる情報を待って今後判断していかなければなりません。
※第3週は7月5~10日に丸善インテックアリーナ大阪(大阪)にて開催。日本は6日(火)にオーストラリア、8日(金)にカナダ、9日(土)にドイツ、10日(日)にブラジル
と対戦予定
(第2回 男子日本代表 フィリップ・ブラン監督の決意②「課題はブロックとハイボールのアタック」へ続く)
【第2回を読む】男子日本代表 フィリップ・ブラン監督の決意②「課題はブロックとハイボールのアタック」
【第3回を読む】男子日本代表 フィリップ・ブラン監督の決意③「年齢が選抜基準であってはならない」
2022年度男子日本代表登録メンバー(35人)
<背番号/名前(所属)/身長/ポジション>
OP=オポジット、OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ
1 西田有志(ビーボ・バレンティア[イタリア])/187cm/OP
2 小野寺太志(JTサンダーズ広島)/200cm/MB
3 深津旭弘(堺ブレイザーズ)/183cm/S
4 大竹壱青(パナソニックパンサーズ)/202cm/OP
5 大塚達宣(早稲田大4年)/194cm/OH
6 山内晶大(パナソニックパンサーズ)/204cm/MB
7 高梨健太(ウルフドッグス名古屋)/190cm/OH
8 関田誠大(クプルム・ルビン[ポーランド])/175cm/S
9 大宅真樹(サントリーサンバーズ)/178cm/S
10 髙橋健太郎(東レアローズ)/202cm/MB
11 富田将馬(東レアローズ)/190cm/OH
12 髙橋 藍(日本体大3年)/188cm/OH
13 小川智大(ウルフドッグス名古屋)/176cm/L
14 石川祐希(パワーバレー・ミラノ[イタリア])/191cm/OH ※主将
15 李 博(東レアローズ)/195cm/MB
16 宮浦健人(ジェイテクトSTINGS)/190cm/OP
17 山崎彰都(ウルフドッグス名古屋)/190cm/OH(初)
18 仲本賢優(パナソニックパンサーズ)/187cm/OH(初)
19 新 貴裕(パナソニックパンサーズ)/181cm/S(初)
20 山本智大(堺ブレイザーズ)/171cm/L
21 永露元稀(ウルフドッグス名古屋)/192cm/S
22 樋口裕希(堺ブレイザーズ)/191cm/OH
23 佐藤駿一郎(東海大4年)/205cm/MB
24 高橋和幸(ジェイテクトSTINGS)/170cm/L(初)
25 中村駿介(パナソニックパンサーズ)/186cm/S(初)
26 村山 豪(ジェイテクトSTINGS)/192cm/MB(初)
27 古賀健太(大分三好ヴァイセアドラー)/188cm/OP(初)
28 伊藤洸貴(大分三好ヴァイセアドラー)/190cm/S(初)
29 藤中颯志(VC長野トライデンツ)/178cm/L(初)
30 エバデダン ラリー(筑波大4年)/195cm/MB(初)
31 垂水優芽(筑波大4年)/187cm/OH(初)
32 西川馨太郎(筑波大4年)/195cm/MB(初)
33 牧 大晃(筑波大1年)/210cm/OH(初)
34 甲斐優斗(専修大1年)/200cm/MB・OP(初)
35 麻野堅斗(東山高3年)/206cm/MB(初)
監督 フィリップ・ブラン(公益財団法人日本バレーボール協会)
※年齢・所属は2022年4月4日時点