男子日本代表 フィリップ・ブラン監督の決意②「課題はブロックとハイボールのアタック」
- 日本代表
- 2022.04.05
4月4日(月)、男子日本代表のフィリップ・ブラン監督が今年度の日本代表35名の発表に伴い、リモート会見を行った。その模様を3回に分けてお届けする。第2回はチームが成長すべきポイントについて。絶対的な存在である石川祐希(ミラノ[イタリア])の名を挙げながら、リーダーシップ、そしてプレー面についての課題を語った(記者会見のコメントを一部改変)
チームの強さが特定の選手に左右されてはならない
チームを成長させるという仕事は、東京2020オリンピックでチームのレベルを高めることができたとはいえ、終わっていないと思っており、まだ進歩の余地があります。パリオリンピックへの出場という目標を達成したいのであれば、パフォーマンスのレベルをより高める必要があります。
東京2020オリンピックでは、精神面において私が多くの議論を交わしたキャプテン石川祐希選手のリーダーシップのもと、チームスピリットと団結したときの強さを生み出すことができました。チームが団結したときの強さは、パフォーマンスにおけるキーポイントとなります。これはイタリアで行われた2018年の世界選手権で、私たちに欠けていたものです。
リーダーシップを発揮し日本代表を引っ張る石川祐希
東京2020オリンピックに参加したことで、チームに団結力が表れてきました。私の目標はそれを持続化させ、さらに強化することです。日本代表でプレーしたいと思っているすべての選手のスタンダードにならなければなりません。各大会の各試合はオリンピック出場への一歩であり、チームの強さが特定の選手だけに左右されてはいけません。
私たちがプレーしなければならない、連続した試合の数を考えると、コートにいるのが常に同じ選手である、とは想像しがたいでしょう。従って、メンバー誰もが各自の能力をチームにもたらし、チームの原動力として寄与する必要があります。
石川祐希選手は引き続きキャプテンを務めますが、シーズンをとおして彼と交代し、彼を支えることができるほかのリーダーも生み出す必要があると考えています。