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春高2025

もしもチームメートをゲームキャラにしたら【東レ藤井直伸選手編】

  • SV男子
  • 2022.04.06

 

 例えば野球やサッカー、バスケットボールのテレビゲーム、アプリをしたことはありますか? そこでは選手ごとに能力が再現されていて、個々の特徴が反映されています。では、もしもバレーボールのゲームがあってチームメートをモデルにした架空の選手を存在させるなら、どんな能力になるのでしょうか? パワーは? ジャンプ力は? どんな能力がありますか? チームメートならではの視点で、Vリーガーに選手の特徴を聞いてみました。

 

 第2回は東レアローズ男子の藤井直伸選手をモデルにしたキャラクターを作成していきます。担当するのは同じく東レアローズのミドルブロッカーの富松崇彰選手とセッターの酒井啓輔選手です。それぞれの能力は下記表に沿って聞いていきます。

 

※この取材は2月2日(水)に行い、その後、藤井選手のコメントをいただいてから掲載予定でした。しかし、藤井選手の病状について発表があり、チーム、ご本人からもコメントはない状態で掲載の許可をいただきました。そのため、今回はモデルとなった藤井選手本人のコメントはありませんが、バレーボール選手としての藤井選手の魅力や武器を知っていただければと思い、掲載いたします。藤井選手のご快復をお祈りいたします。

 

 

※表の見方

①OP=オポジット、OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ

 

②特殊能力や、得意、不得意なプレーを○、×などで表す

 

③各項目の能力値の設定を0〜100で表す

81〜100→A

61〜80→B

41〜60→C

21〜40→D

0〜20→E

 

 ベテランの富松崇彰選手(左)とセッター酒井崇彰啓輔選手に藤井選手の能力について話していただきました

 

【能力表の完成図を先に見たい方はこちら】

 

アタックは「1」!? 各能力、厳しく査定

 

月バレ:まずは各能力値から決めましょう。パワーはどうですか?

 

富松選手:ん〜、25くらいかな。

 

酒井選手:低い!

 

富松選手:そこは武器じゃないからね。

 

酒井選手:ジャンプいきましょうか。

 

富松選手:ジャンプ力もないな…(笑)あまり跳ばない。

 

酒井選手:そうですね…ちょっと厳しいかもしれないですね…。

 

富松選手:でもパワーよりはある。あの身長(183cm)でやっているからまったく跳ばないわけではないよ。ゲームとして60ぐらいはないと困るよ。現実でも小さいから60、下手したら70くらいないと困る。あ、これは全部酒井が言ったことにしておいてください。

 

酒井選手:ちょっと待ってくださいよ(笑)

 

富松選手:次はスピード、敏捷性か。藤井はスピードまぁまぁあるね。セッターというよく動くポジションだからそれはないとね。

 

酒井選手:ボールの下に入るのが速いですよね。

 

富松選手:速いね。セッターの中でも速いほうかな。

 

酒井選手:ボールの位置を見極める判断がうまいんですよ。数字で言うと70くらいかな。

 

富松選手:えぇー! 俺は90くらい! 藤井以上に誰が一番速いかと考えるといないかもしれない。

 

酒井選手:ポーランドにいる関田(誠大〔ルビン〕)さんも速いと思ったんですよ。

 

富松選手:でも関田、日本にいないもん。

 

酒井選手:とにかく他のセッターと比べると速いですね。トスを上げるために落下地点に入ってボールを待つために止まっている時間が長いです。間(ま)を作ることは結構難しいことなんですけど。

 

月バレ :では「ボール落下地点○」を入れましょう。

 

富松選手:セッターで見るなら100なんだよ。でもバレーボールという競技を考えると、スパイカーとか、もっと敏捷性がいるポジションもあるから総合的に考えると70、80くらいかなと。だからセッターとしては100、全選手なら70くらい。

 

酒井選手:そうですね、それがいいと思います。

 

ボールの落下地点に入るスピードの速さにも注目

 

富松選手:次はスタミナか。これはあるんじゃない? あまりバテてる感じがしない。でも、最近ちょっと落ちてきたな(笑) 今季は顕著に疲れている気がするもん。昔はやればやるほど精度が上がっていくイメージだった!

 

酒井選手:スタミナはあるイメージです。60、70くらいですかね?

 

富松選手:そうだね。間をとって65くらいかな。次はアタックか。

 

酒井選手:アタックを打っているイメージがまるでないです(笑)

 

富松選手:でも、打てないことはない。それなりには打つ! Vリーガー視点の10段階評価で言ったら、おそらく1だけど。でも一般的に見たら、間違いなく打てる。「藤井のアタックが1だから、全然打てない」っていうことにはならない。一応、打てることは打てる!

 

月バレ :では、それを考慮してゲームの数値としては?

 

富松選手:10ですね!! むしろ0でもいいくらい!(笑) でも、0だと打てないってなっちゃうから、10かな。

 

酒井選手:次は…くぁー、ブロックかー!

 

富松選手:酒井さん言ってあげて(笑)

 

酒井選手:ブロックは…50くらいですかね!!

 

富松選手:高評価だなっ!(笑)

 

酒井選手:えぇ!? 自分の感じからすると、少し数値が上がってきての50なんですよ! 止めるシーンを見ることもありますよ、最近!

 

富松選手:あぁ~、じゃあ、もう、右手と左手で切り分けよう(笑)

 

酒井選手:それだったら右手は80くらいで左手は10~20くらいです。右手は強いんですよ。右手で止めているイメージがあります。でも左になると、あまり止めている印象がないんですよ。

 

富松選手:そうだね。ポジション柄、相手レフトが打ってくるところに跳ぶけど、ライン側を特に意識しているからか右手側のブロックが強いんですよ。でもクロス側の左手は、意識が甘いのかやられがち。それと右手でブロックを止めると、いいガッツポーズが出てきます(笑) 両方を平均したら40くらい。右手のブロックだけ特殊能力で強いってことにしよう。「右手ブロック○」だな

 

 

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