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レギュラーラウンド3位通過の久光が東レに勝利しファイナルへ

井上愛里沙(久光)

 

 2021-22 V・ファイナルステージ女子がこのはなアリーナ(静岡県静岡市)で4月9日(土)に開催され、東レアローズ(レギュラーラウンド2位)と久光スプリングス(同3位)によるファイナル3が行われた。

 

【写真】井上、石井、関らファイナル3フォトギャラリー

 

 1戦方式で行われたファイナル3は久光が勝利した。この結果、レギュラーラウンドを2位で通過しアドバンテージとして1勝が付与されていた東レと勝利数が並んだため、25点制(1セット)のゴールデンセットへ突入。そこでも久光が勝利し、ファイナル進出を決めた。

 

 久光は4月10日(日)に行われるファイナル第1戦でレギュラーラウンド1位・リーグ2連覇中のJTマーヴェラスと対戦する。ファイナルは2戦方式で行われ、勝利数が並んだ場合は試合後に25点制(1セット)のゴールデンセットを行い、勝者を決定する。


 試合結果は以下の通り。

V・ファイナルステージ
ファイナル3

 

久光スプリングス 3-1 東レアローズ
(21-25, 25-18, 25-17, 25-19)
・ゴールデンセット
久光スプリングス 1-0 東レアローズ
(25-23)

 

第1セットから両チームともにレフトからの攻撃を中心に展開。その中で、小川のブロード攻撃を有効にねじ込んだ東レがセットを先取する。

第2セットは3連続得点からスタートした久光が、中川を筆頭に効果的なサーブで東レの攻撃を絞りこむと、徐々にブロックも機能。3連続で東レの攻撃を封じるなどしてセットを奪取した。続く第3セットも流れは変わらず、東レのミスもあり大差で久光がセットを獲得。

第4セットはサイドアウトの連続から、濱松らが要所でサービスエースを決めた久光が奪取し3-1で勝利。勝負はゴールデンセットへ突入する。

15分後に始まったゴールデンセットでは、まず東レが流れをつかんだ。サーブで久光のリズムを崩し、連続得点を重ねる。追い上げたい久光だが、16-11と東レリードで2度目のテクニカルタイムアウトを迎えた。しかし東レのスパイクミスを皮切りに、久光が7連続得点で逆転。東レも石川のスパイクで追い上げるが一歩届かず、久光が逃げきってファイナル進出を決めた。

 

久光スプリングス
酒井監督
「1セット目は相手のミドルブロッカーを抑えることができず落としたが、2セット目以降、サーブを強く打ち続け、相手からのいいシチュエーションでの攻撃を減らせたし、気持ちの部分で集中力を保ってやってくれたと思う。ゴールデンセットは終盤まで苦しい展開が続いたが、最後まで粘り強く戦って勝利できた」

 

戸江主将
「東レは攻撃力があるチームで、パスが崩れてもレフトから強い攻撃がくるとわかっていたので、ブロックやディグの位置を修正し、勝つことができた。ゴールデンセットではこちらのパスが乱れたが、セッターの栄さんがカバーしてくれたり、攻撃陣が打ちきってくれた。この勢いで明日からの2戦も乗りきりたい」

 

東レアローズ
越谷監督
「1セット目はサーブで的を絞りながらディフェンスを機能させることができたが、2セット目以降相手のサーブが走り出したときに、自分たちで失点を多く出してしまい、立て直せなかった。ゴールデンセットでは、気持ちを切り替えて出だしからいいバレーボールができていたが、16点以降の連続失点が大きく、思いきって石川に託してもいい場面での判断が遅くなってしまったと思う」

 

石川真佑
「いい状況でスタートを切ることができたが、2、3セット目で相手のサーブに崩されて受け身になってしまった。ゴールデンセットを含め、自分たちもいいプレーが出ていたが、そこを上回る攻撃に対してディフェンス面が足りていなかった」

 

 

V・ファイナルステージ女子記者会見

 

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