世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22レギュラーシーズン第25節で、プレーオフ進出の上位6チームが確定しました!!
(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■「素晴らしい試合、素晴らしい結果だ」とコリチン監督。ベルゴロドがプレーオフ進出
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第25節》ベルゴロド 3-0 ウレンゴイ
(25-21,25-14,25-18)
(現地4/9)
リーグきっての名門クラブでありながら、昨季は最下位に沈んだベルゴロド。捲土重来を期す今季は、勝ち星を重ね、プレーオフ進出を視野に収めてきた。そうしてホームで迎えた今節は、第1セットから優位に試合を進める。中盤でウレンゴイのOPウラディスラフ・バドケビッチ(ベラルーシ)の猛攻を受けて点差を詰められるも、OHパベル・テチューヒン(ロシア)が2本のサービスエースを奪いセットを先取する。
<偉大なバレーボール選手、セルゲイを父に持つ⑧パベル>
続く第2セットを大差で獲得すると、第3セットは計5本のブロックシャットを浴びながらも、中盤で逆転に成功し、そのまま勝ち切ってみせた。ストレート勝ちを収めたベルゴロドは、7位以下のチームが残り試合を全勝しても勝ち数で上回れないことから、6位が確定。ボリス・コリチン監督は「素晴らしい試合、素晴らしい結果です。すべてのボールに対して、戦う姿勢を見せていました」と選手たちを称えた。
<名門復活へ。チームの指揮を取るコリチン監督(右から3番目)>
*****
◆《第25節》スルグト 3-1 オレンブルク
(17-25,25-19,25-18,25-14)
(現地4/9)
5連敗中のスルグトは悪い流れが続いたか、第1セットを落としてしまう。それでも、第2セットからはOHキリル・コスティレンコ(ロシア)を中心に攻めたてると、第3、第4セットではともに5本のブロックポイントをマークして逆転勝利を収めた。コスティレンコはチーム最多15得点。MBアルチョム・ドブガン(ロシア)の最多5本のブロックポイントも光った。
<連敗を5で止めたスルグト>
++++
◆《第25節》サンクトペテルブルク 3-0 クラスノヤルスク
(25-21,25-18,25-20)
(現地4/10)
すでにプレーオフ進出を決めているサンクトペテルブルクは、勢いを継続したいところ。4連敗中のクラスノヤルスクに勝ち星を落とすわけにもいかず、きっちりとストレート勝ちを収める。両チーム通して最多6本のブロックポイントをマークした、サンクトペテルブルクのMBイバン・ヤコブレフ(ロシア)は「すべての試合が、プレーオフにむけた準備になります。この試合でも成長できました」と手応えを口にした。
++++
◆《第25節》モスクワ 3-0 レニングラード
(25-22,25-19,25-21)
(現地4/10)
今季のレギュラーシーズン2度目の“ディナモ・ダービー”は、首都のモスクワが前回(第12節/3-1)に続いて、今回も勝利を収める。OHヤロスラフ・ポドレスニフ(ロシア)が4本のサービスエースを含む最多17得点をマーク。また、Sパベル・パンコフ(ロシア)も3本のサービスエースを奪い、決定本数でリーグトップ(57本)をひた走っている。
<①ポドレスニフはシーズンを通して安定のパフォーマンス>
++++
◆《第25節》ノヴォシビルスク 3-0 ニジネヴァルトフスク
(25-16,25-18,25-16)
(現地4/10)
ホームのニジネヴァルトフスクは誰一人として2桁得点をあげることができず完敗。対するノヴォシビルスクは、OHセルゲイ・サビン(ロシア)がチーム最多15得点、OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が14得点と続いた。かつてニジネヴァルトフスクに5シーズン所属したサビンは「ここは私にとって家族のような場所です」と思いを馳せた。
++++
◆《第25節》ケメロヴォ 3-1 ニジニ・ノヴゴロド
(19-25,28-26,25-11,25-23)
(現地4/10)
セットを先取されたケメロヴォは第2セット開始時から選手2名を交代して反撃を開始。OPビタリー・パパゾフ(ロシア)の最多18得点を含め、4選手が2桁得点をマークしたほか、MBペータル・クルスマノビッチ(セルビア)が5本のサービスエースを奪って、逆転勝利の立役者となった。
++++
◆《第25節》カザン 3-0 ウファ
(25-18,25-23,25-22)
(現地4/10)
ホームのカザンはOHアンドレイ・スルマチェフスキ(ロシア)が3本のブロックポイントを含むチーム最多16得点をマークする。守っては、第2セットで4本、第3セットで6本のブロックポイントをあげて、ウファの攻撃をはね返しストレート勝ち。堂々のレギュラーシーズン1位通過を決めた。
++++
《ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン》
==順位表/第25節終了時点==
1 カザン 24勝1敗(勝ち点73)-
2 ノヴォシビルスク 21勝3敗(勝ち点61)-
3 モスクワ 21勝4敗(勝ち点558-
4 サンクトペテルブルク 18勝7敗(勝ち点53)-
5 レニングラード 16勝8敗(勝ち点43)-
6 ベルゴロド 13勝11敗(勝ち点44)-
7 ケメロヴォ 11勝14敗(勝ち点35)▲
8 ニジネヴァルトフスク 11勝14敗(勝ち点31)▼
9 ウレンゴイ 9勝16敗(勝ち点23)-
10 ニジニ・ノヴゴロド 8勝17敗(勝ち点27)-
11 クラスノヤルスク 7勝18敗(勝ち点22)-
12 スルグト 7勝18敗(勝ち点20)-
13 ウファ 5勝19敗(勝ち点19)-
14 オレンブルク 2勝23敗(勝ち点10)-
※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕