石川祐希の所属するミラノ(レギュラーシーズン5位)は現地時間4月27日(水)にイタリア・セリエAプレーオフ5位決定戦予選第4戦でヴェローナ(レギュラーシーズン9位)とアウェーで対戦し、3-1(28-26,22-25,25-16,27-25)で勝利。今大会での初白星をあげた。
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第1戦(現地4月16日/対モンツァ)を落としたミラノは、現地4月24日(日)にホームで行われた第2戦でチステルナ(レギュラーシーズン8位)に1-3(20-25,25-21,21-25,16-25)で敗北。この試合ではトーマス・ジェスキー(アメリカ)が最多16得点、ジャン・パトリ(フランス)が13得点と続いたが、落としたセットでは中盤以降で相手に引き離されるパターンが見られ、9得点の石川も「サイドアウト率が非常に悪かったのが敗因。また、僕自身も今日に関してはレセプションが悪かったので、そこを修正しなければいけない」と苦いコメントを残した。
これで2連敗となったミラノは、5位決定戦予選を勝ち抜くためにはこれ以上負けるわけにいかない状況に。そうして臨んだ第3戦はシーソーゲームとなるものの、セットカウント1-1からの第3セットは出だしで4連続得点と好スタートを切る。11-10からはパオロ・ポッロ(イタリア)のサービスエースやパトリの冷静かつ豪快なアタックなど6連続得点でリードを広げ、このセットを獲得。
続く第4セットはヴェローナの粘りもありジュースとなったが、26-25から石川が相手リベロのフェデリコ・ボナミ(イタリア)が正面で弾くほどの強烈なサーブを放ち、待望の初勝利を手にした。石川は、チーム最多18得点をあげたパトリに続く14得点をマークした。
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プレーオフ5位決定戦は、プレーオフ準決勝進出を逃した4チームと、レギュラーシーズン9位、10位の計6チームによる総当たり戦をまず行い、その上位4チームが(5位決定戦の)準決勝、決勝へと進み、最終順位を決定する。プレーオフ5位を獲得したチームには、来季開催予定の「CEVチャレンジカップ」への出場権が与えられる。
石川祐希コメント
「(予選通過へ)あとがない中でしっかり勝ち切れたこと、(加えて前戦の)モンツァとチステルナの試合は流れもよくなかったので、ここで断ち切れたことはよかったと思います。個人としては、レセプションでしっかり修正できたことはよかったですが、反省点としてはサーブのミスが少し多かったと思います。それでも最後は自分のエースで決めることができたのでうれしく思いますし、次はミスなく安定したサーブ、(各プレーで)いい数字を出せるように戦っていきたいです」
次戦、ミラノは現地4月30日(土)17:00【日本時間5月1日0:00】からターラント(レギュラーシーズン10位)と予選第4戦をアウェーで戦う。