世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2021/22シーズンを締めくくる5位決定プレーオフは決勝が行われました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■ピアチェンツァが来季のCEVチャレンジカップ出場権獲得
[MATCH OF THE ROUND]
◆《5位決定PO決勝》ピアチェンツァ 3-1 チステルナ
(25-23,25-19,26-28,25-20)
(現地5/13)
来季のCEVチャレンジカップ出場権がかかる5位決定プレーオフの決勝は、このプレーオフの予選ラウンドを全勝でクリアしたピアチェンツァが、ホームにチステルナを迎えた。ピアチェンツァは第1セットからサーブレシーブが安定し、OPアディス・ラグンジラ(トルコ)、OHアーロン・ラッセル(アメリカ)が中心となって攻撃を展開。
第1セットはチステルナに3本のブロックポイントを許したものの先取すると、第2セットは大差をつけて獲得。第3セットは終盤まで相手に先行されて落としたが、第4セットで計3本のサービスエースを浴びせて勝利した。
<5位決定プレーオフを全勝で駆け抜けたピアチェンツァ>
MVPはラグンジラと並んでチーム最多21得点をマークしたラッセルが選出。ラッセルは「最初はナーバスになってしまいました」と振り返り、そのわけを「このシャツを着てプレーする最後の試合でしたから」と語った。
20/21シーズンから2シーズンをプレーし、攻守で軸となったラッセル。CEVチャレンジカップ2023の出場権を置き土産に、「私たちは、求めていた目標にたどり着くことができました。ほんとうに素晴らしい2年間を過ごすことができ、皆さんに感謝したいと思います。これからもピアチェンツァは私の胸の中にあります」と別れの言葉を述べた。
<チームでのラストゲームで得点を重ねた②ラッセル>
*****
《イタリア・セリエA 2021/22スーペルリーガ》
==プレーオフ/最終結果==
優勝:ルーベ …CEVチャンピオンズリーグ2023出場権獲得
準優勝:ペルージャ …CEVチャンピオンズリーグ2023出場権獲得
ベスト4:トレンティーノ …CEVチャンピオンズリーグ2023出場権獲得
ベスト4:モデナ …CEVカップ2023出場権獲得
==5位決定プレーオフ/最終結果==
優勝:ピアチェンツァ …CEVチャレンジカップ2023出場権獲得
準優勝:チステルナ
ベスト4:ヴェローナ、モンツァ
==5位決定プレーオフ順位表==
1 ピアチェンツァ 5勝0敗(勝ち点14)
2 チステルナ 3勝2敗(勝ち点10)
3 モンツァ 3勝2敗(勝ち点9)
4 ヴェローナ 2勝3敗(勝ち点6) ※セット率0.91
5 ミラノ 2勝3敗(勝ち点6) ※セット率0.90
6 ターラント 0勝5敗(勝ち点0)
==レギュラーシーズン最終順位表==
1 ペルージャ 22勝2敗(勝ち点67)
2 ルーベ 19勝5敗(勝ち点57)
3 トレンティーノ 17勝7敗(勝ち点53)
4 モデナ 18勝6敗(勝ち点51)
5 ミラノ 13勝11敗(勝ち点41)
6 ピアチェンツァ 12勝12敗(勝ち点37)
7 モンツァ 11勝13敗(勝ち点31)
8 チステルナ 10勝14敗(勝ち点30)
9 ヴェローナ 10勝14敗(勝ち点27)
10 ターラント 8勝16敗(勝ち点26)
11 パドヴァ 9勝15敗(勝ち点24)
12 ビーボ・ヴァレンティア 7勝17敗(勝ち点22)
13 ラヴェンナ 0勝24敗(勝ち点2)
==プレーオフ/準々決勝ラウンド勝ち取り表==
・ペルージャ〇〇 vs. チステルナ●●
・モデナ〇〇 vs. ミラノ●●
・ルーベ〇〇 vs. モンツァ●●
・トレンティーノ〇●〇 vs. ピアチェンツァ●〇●
==プレーオフ/準決勝ラウンド勝ち取り表==
・ペルージャ●〇●〇〇 vs. モデナ〇●〇●●
・ルーベ●●〇〇〇 vs. トレンティーノ〇〇●●●
==プレーオフ/決勝ラウンド最終結果==
・ペルージャ●●〇● vs. ルーべ〇〇●〇
ルーベ:2年連続7度目の優勝(05/06,11/12,13/14,16/17,18/19,20/21,21/22)
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕
【関連記事】
セリエA 21/22シーズン制覇のルーベ かつてない困難な道のりの先で手にしたV7
出場停止に、罰金。セリエAのプレーオフ ペルージャ対モデナは遺恨試合の様相へ
石川祐希 キャリア最高の順位も「過去イチ悔しいシーズンだった」