令和4年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の愛知県予選(男子)の決勝リーグ戦2日目が5月22日(日)に碧南市臨海体育館(愛知)で行われ、愛知工大名電(3年ぶり21回目)が本戦出場を決めた
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昨年11月の春高予選では星城と愛知工大名電がフルセットの激戦を繰り広げ、今年3月の第27回全国私立高等学校男女選手権大会(さくらバレー)では大同大大同が初の準優勝。各校の3年生に能力の高い選手がそろうこともあって、激戦が予想されていた愛知県予選。その3校に2010年以来のベスト4入りを果たした岡崎工科(当時は岡崎工)を加えた4校で、21日(土)に決勝リーグ戦1日目が行われ、愛知工大名電が大同大大同を2-1で、星城が岡崎工科を2-0で下していた。
後がない大同大大同は、この日の初戦で2年連続春高出場の星城からフルセットの末に勝利。第1セットは終盤まで追う展開が続いたが、杉浦慶祐のスパイクで20-20と追いつくと、そのあと亀崎怜音のサービスエースでブレイク。平松陸哉のツーアタックで加点すると、最後はエース渡邊大和キャプテンのスパイクでセットを先取した。だが、星城の身長198㎝のエース細川晃介の前衛後衛問わないスパイクに圧倒されて第2セットを落とし、試合はフルセットに突入した。
第3セットはサーブで崩し、得意のコンビバレーを展開。4-7とリードを許した序盤には山田悠誠のサーブから攻撃にリズムを生み、細川をブロックするなど4連続得点で逆転。さらに、中盤には平松のサービスエースなど5連続得点で突き放した。
一方、愛知工大名電は岡崎工科にストレート勝ちし、この時点で愛知工大名電が2勝、星城、大同大大同が1勝1敗で並んだ。出場権の行方は最終戦にもつれ込んだ。
昨年の春高予選決勝の再戦は、愛知工大名電が星城にリベンジを果たした。
第1セットから細川と身長189㎝の東怜佑ら、高さある両エースを軸に攻める星城に対し、愛知工大名電はチームの持ち味であるブロックで対抗。ワンタッチを取って切り返すだけではなく、序盤には細川を、中盤にも東を仕留め、チームに勢いをもたらす。さらに終盤にも細川を止めるなど、相手の得点源を抑え、25-19で危なげなくセットを先取する。
第2セットは序盤から4連続得点。その後も相手のミスや安田凰佑、原田昌のクイックで得点を重ね、リードを許さず。最後は高豊中(愛知)3年時にJOC杯で最優秀選手賞にあたる「JOC・JVAカップ」を受賞したエース笹本穏(やすき)がスパイクを決め、選手たちにとっては悲願の全国大会初出場を決めた。
女子の決勝リーグ戦2日目は5月28日(日)に行われ、藤ノ花女、誠信、豊川、豊橋中央が出場権を懸けて争う。
インターハイ本戦は、女子が7月29日(金)から8月1日(月)にとくぎんトモニアリーナ(徳島)ほか、男子が8月4日(木)から7日(日)に丸亀市民体育館(香川)ほかで開催。7月3日(日)に予選グループ戦の組み合わせ抽選会が行われる。
愛知工大名電 試合後のコメント
北川祐介監督
「選手たちが入学してから全国大会に行けていなかったので、3年生がその責任を果たしてくれてうれしいです。3年連続で(全国大会に)出ていたころは、予選前から全国を見据えて戦っていましたが、コロナ禍になってからはそこまで考えられずにチームづくりを進めてきました。まだ選手と全国大会の話をしていないので、これからしたいと思います」
瀧澤舜斗キャプテン
「ずっと目指していたところなので、素直にうれしいです。 試合前から向かっていく気持ちを忘れないようにしていて、しっかり我慢しつつ、それができたと思います。全国大会は初めてですが、そこでも向かっていく気持ちを忘れず、全員で楽しんで一つでも上にいけるようにしたいです」
笹本 穏
「やっと全国大会に出られてうれしいです。これまで2年間は先輩にも迷惑かけてきたので、恩返しができたかなと思います。3年生になって今はチームのトップ。全国大会でも崩れず、自分がチームを引っ張っていきたいです」
最終順位と決勝リーグ戦の結果は下記の通り。
最終順位
1位 愛知工大名電
2位 大同大大同
3位 星城
4位 岡崎工科
決勝リーグ戦結果
■5月21日(土)
星城 2-0 岡崎工科
(25-9,25-14)
愛知工大名電 2-1大同大大同
(25-21,21-25,25-21)
■5月22日(日)
大同大大同2-1星城
(25-23,21-25,25-17)
愛知工大名電2-0岡崎工科
(25-13,25-14)
愛知工大名電 2-0星城
(25-19,25-17)
大同大大同2-0岡崎工科
(25-12,25-12)
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