元・女子日本代表の益子直美さんが主宰する「つながるリーグ2022 福岡」が6月12日(日)に開幕し、会場の福岡女学院高等学校(福岡)で開幕式が行われた。この大会は、益子直美さんが昨年春に立ち上げた「一般社団法人 監督が怒ってはいけない大会」が主催するもので、小学生チームを対象に今年からスタートした新しい取り組みだ。なお、先駆けて同5日(日)には「つながるリーグ2022 山口」も開幕している。
<はつらつとプレーする選手たち>
福岡大会の開幕式では益子さんと、法人のパートナーアスリートである齋藤真由美さん(元・女子日本代表)が登壇し、大会の説明のほか、「スポーツマンシップとは?」をテーマに自身の経験を交えながら講演を行った。
参加チームの紹介では、それぞれにマイクが渡され、代表した選手から「全力で楽しみます!!」「楽しく頑張ります!!」という意気込みのほか、「今日の目標はサーブを入れて、コートの中を盛り上げることです」といった具体的な目標も。それ自体はアドリブだったが、元気いっぱいに大会に臨もうとする小学生たちの思いがあふれ出ていた。
<福岡大会の開幕式では元気な声が響いた>
福岡においては2015年に、「益子直美カップ小学生バレーボール大会」がスタート。やがて、“監督が怒ってはいけない”という大会の姿勢をはっきりと打ち出し、そこでは試合中に選手を怒る指導者がいれば別の方法を促すような取り組みを実施した。今回の「つながるリーグ」には、過去に大会に参加していた出場チームもあることから、「あえて、“怒ってはダメ”は設定しません。指導者の方々には、選手たちをサポートする大会になるようお願いします」と開幕式で話した益子さん。今大会の実現は、“監督が怒ってはいけない”から、さらに次のステップに進んだ証しとなる。
福岡大会は20チーム、山口大会は15チームが参加し、12月の最終戦まで毎月1戦ずつ、年間で全7戦を開催。成績によって獲得したポイントの合計で年間総合優勝が決まる。
<試合後、選手たちへアドバイスとエールを送る齋藤さん(左端)や益子さん(左から2番目)>
*大会の模様や、大会に携わる益子さんたち主催者の思いは「月刊バレーボール8月号」(7/15発売予定)に掲載する予定です*
(取材・写真/坂口功将〔編集部〕)
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