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春高2025

2年目のチームが進化を示してのベスト8 宇都宮文星女高【第76回関東高等学校女子大会】

  • 学生
  • 2022.06.15

 

関東大会女子は6月4日(土)、5日(日)に東京にて無観客で開催され、下北沢成徳高(東京)が連覇を飾った。ここでは、東京体育館での2日目、見事準々決勝に進出した注目チームをご紹介

 

【写真】宇都宮文星女高のフォトギャラリー

 

 準々決勝で共栄学園高(東京)にストレートで敗れたが、宇都宮文星女高(栃木)の大倉修監督は確かな手応えをつかんでいた。

 5月の栃木県総体(関東大会予選)では17年ぶりに優勝。県内常勝の女王、國學院大栃木高の15連覇を阻止して、第一代表として関東大会へ挑んだ。ポイントゲッターを務める169cmのサウスポー伊澤慧夢を軸に躍動し、初戦の2回戦、続く3回戦とともにストレートで勝利を飾り、昨年の初戦(2回戦)敗退からは躍進。堂々の関東ベスト8に名を連ねた。

「去年は2年生主体のチームで、春高予選のあとから(スタメン)は一枚しか変わっていない」と大倉監督が話す“2年目のチーム”。今年に懸ける思いは強いが、ただそこで意識してきたことは、同じことの繰り返しでレベルを上げるのではなく、新しいことにもどんどん取り組むという姿勢だった。

 その意識は攻撃パターンやリズムの部分にまで及んでいるが、象徴的なシーンがあった。準々決勝では、“マジカルコンビバレー”とも呼ばれてきた共栄学園高の多彩な攻撃に対して、動じることなく明るい雰囲気を保つと、相手のサウスポーセッターが、ツーアタックのモーションからトスを上げるフェイクにつられず、ブロックで対応してみせたのだ。

「ふだんの練習でもよく出ているリズムだった。むしろ、ウチがそれをもっとやらなければ。ほんろうする側に回らなければいけなかったが、できなかったことが残念」。プレッシャーのかかる場面でも、練習してきたことを発揮できるかどうか。大倉監督が掲げる課題は決して易しいものではないが、今年のチームにはそれができるポテンシャルがある。

 実はサブアリーナで戦った大会初日、最後の試合でエース伊澤は軽く足を故障しており、2日目のジャンプは本調子ではなかったという。それでも、メインアリーナでの準々決勝ではバックアタックを含めて強打を連発。コンディションを整えて臨むこれからの舞台では、さらにどんな活躍を披露してくれるのだろうか。

 

 

女子準々決勝

宇都宮文星女高 0-2 共栄学園高

(18-25、19-25)

 

文/豊野 堯 写真/中川和泉、石塚康隆(NBP)

 

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