令和4年度春季大会二次予選(大阪女子インターハイ予選)の6回戦とベスト4リーグの1日目が岸和田市総合体育館(大阪)で6月18日(土)に行われた。ベスト4リーグには四天王寺高、金蘭会高、履正社高、城南学園高が進出。この日の1試合目では四天王寺高が金蘭会高に、城南学園高が履正社高に、それぞれフルセットの末に勝利した。19日(日)に各チームは残りの2試合を戦い、女子は2枠ある本戦出場権を懸けて戦う。
なお、3年連続で本戦に出場していた大阪国際滝井高は、守りが乱れ、金蘭会高にストレート負けで敗退した。
※出場回数は2020年度の中止を含まない
8年連続本戦出場の金蘭会高から、四天王寺高が金星を挙げた。第1セットは21-25で落としたが、終盤に立ち直して迎えた第2セット。#3中曽舞、#4近藤さらの両エースが大車輪の活躍を見せた。中盤までリードを許したものの、#4近藤の相手のブロックを利用したスパイクなどで4連続得点。さらに、その後も近藤のスパイクや相手のミスで主導権を握り、試合を振り出しに戻す。
第3セットは序盤から接戦が続いたが、16-18とリードを許す展開に。それでも中曽のコースを狙ったスパイクやブロックを大きく弾くスパイクで相手の守りを乱し、攻撃からペースを握った。その後も近藤がスパイクを決め、逆転勝ちを飾った。
四天王寺高の宿里翔監督は「拾って粘って、両エースを軸とした自分たちのバレーができました。ここで満足せず、明日もやってきたバレーができるようにしたいです」と気を引き締めた。
敗れた金蘭会高は、照準に合わせていた大阪国際滝井高戦で快勝した反動もあってか、消化不良の展開に。相手エースに守りを乱され、エース上村杏菜に攻撃が偏ってしまった。池条義則監督は「相手の二人のエースに何も対応できずに終わってしまいました。決めるところがなくなって上村に上げる、いつもの負けパターン。もう一回負けると終わってしまうので、明日の一試合目に集中するしかないですね」と巻き返しを誓った。
続く試合では、初の全国大会を目指す城南学園高が、目標へ一歩前進した。6回戦の相手だった吹田東高が棄権したことで、履正社高とのベスト4リーグがこの日の初戦に。第1セットは28-26で奪ったものの、廣島慎太郎監督が「気持ちが先走っていた」と振り返るように、第2セットを落とした。
だが、オープン主体になっていた攻撃を第3セットに修正。テンポを速めた攻めから#12藤田莉奈や#10西碧月が得点を重ね、フルセットをものにした。
本戦出場権が懸かった昨年の春高予選準決勝は1、2年生チームで臨み、今年は集大成とも言える1年。廣島監督は「このプレッシャーをどう実力に変えるかが明日の課題だと思います。チャレンジャーとして立ち向かって、全国大会に行けたらと思います」と意気込んだ。
履正社高は6回戦で東海大付大阪仰星と2度のジュースを戦ってベスト4リーグへ。#2伊藤一葉、#4井野麻彩を軸に、明日はその粘りを見せられるか。
本日の試合結果
6回戦
四天王寺2(25-15,25-15)0建国
金蘭会2(25-14,25-8)0大阪国際滝井
履正社2(25-19,24-26,32-30)1東海大付大阪仰星
城南学園2(25-0,25-0)0吹田東 ※棄権
ベスト4リーグ
1試合目
四天王寺2(21-25,25-21,25-22)1金蘭会
城南学園2(28-26,21-25,25-18)1履正社
女子U18日本代表がアジア選手権V8を手に帰国 MVPの大森咲愛「ふさわしい選手に」
男子は崇徳、女子は進徳女が優勝【インターハイ2022広島県予選】
地元の期待を背負って 前橋商高が県勢トップのベスト8入り【第76回関東高等学校男子大会】