地元・大船渡で初のバレー教室 9人制デンソーテンの佐々木遥香
- 9人制
- 2022.06.23
第8回全日本9人制トップリーグ(V9チャンプリーグ)女子はレギュラーラウンドの鹿児島大会までを終了し、パナソニックブルーベルズ(大阪)とマツダ クロス・ナイン(広島)が5戦全勝で快走中。デンソーテンレッドフェニックス(兵庫)が1敗で続いており、全8チームが頂点を争っている。
今大会に向けて強化を進めていた5月初旬、デンソーテンは東日本大震災の被災地復興支援事業の一環として、コロナ禍以前から行っていた東北地方でのバレーボール教室を3年ぶりに再開。レシーバーを務める佐々木遥香選手の故郷、岩手県大船渡市で初めての教室を実施した。
去年発足した「大船渡アスリート応援団」に公認アスリートとして選ばれている佐々木選手は「今回、故郷で自分の好きなバレーボールを子どもたちに教えるのは感慨深いものがありました。たくさんの方から、楽しかった、ありがとう、と言葉をいただき、地元に貢献できたことをうれしく思います。
レッドフェニックスは『やって楽しい見て楽しい』バレーボールをコンセプトに活動しており、このことを受講者の方にも感じていただけたと思います」と話した。
大船渡市協働まちづくり部生涯学習課スポーツ推進係の富山智門氏は「子どもたちを乗せるのがお上手で、おとなしい大船渡の子どもたちがすぐに夢中になって楽しんでいるのがわかりました。一つ一つが新鮮で、高いレベルのプレーを肌で感じられたことは大きな財産になったと思います」と印象を述べ、「大船渡アスリート応援団が主催する初めてのスポーツ教室でしたが、おかげで素晴らしい教室になりました。未来の佐々木選手がここから登場することを楽しみにしています」と喜びを表していた。
バレーボール教室の翌日、5月6日(金)には竹口和三監督と佐々木選手が大船渡市の戸田公明市長を表敬訪問し、教室での様子や、同市出身のアスリートなどについて歓談した。
震災復興についても触れつつ、戸田市長からは「ぜひ継続して教室の実施をお願いしたい。これからも応援しています。頑張ってください」と激励の言葉が贈られた。
「あらためてたくさんの方に応援され、支えられていることを実感しました。期待に応えられるよう、私も日々の練習とチャンプリーグに挑みます」。そう話した佐々木選手。女子レギュラーラウンドは、7月2日(土)、3日(日)にひなた武道館(宮崎市)で行われる宮崎大会へと続いていく。
V9チャンプリーグの情報はこちら
https://www.9volleyball.jp/v9champ/