令和4年度千葉県高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(男子)が東金アリーナ(千葉)で6月25日(土)に行われ、習志野高が優勝し本戦出場を決めた。習志野高は2大会連続37回目の出場。
なお男子のインターハイ本戦は、8月3日(水)から香川県で行われる。
※出場回数は2020年度の中止大会を含まない
11年ぶりの関東大会優勝から3週間。王者としての見えないプレッシャーがあったのか、習志野が県予選で苦しんだ。
決勝は東京学館船橋高と対戦。第1セットは序盤から身長196㎝のミドルブロッカー小田周平のクイックが決まり、序盤からリード。その後も点差をつけるが、相手エース及川彩のブロックの指先を狙ったスパイクで徐々に追い上げを許す。最後も小田のクイックでセットを先取したものの、25-23と食らいつかれ、スッキリしない立ち上がりとなった。
第2セットにその不安は的中する。相手のミスもあり、序盤はリードしていたが、及川の2度のバックアタックなどで5連続失点。ブロックや小田のブロード攻撃などで中盤に逆転したものの、終盤にミスが重なり、4連続失点を喫した。最後はツーアタックを決められ、嫌なムードで最終第3セットに突入した。
第3セットも及川の気迫あふれるスパイクや要所でブロックを決められ、東京学館船橋高ペース。9-13でコートチェンジを迎えた。それでも、小田と岡田晴太のクイックで徐々に点差を詰めると、190㎝のサウスポー溝口雄大のスパイクで14-14と同点に。その後は溝口のサーブからブレイクし、相手のミスや小田のクイックが決まり、5連続得点で抜け出した。相手がサーブをミスしてチャンピオンシップポイントをつかむと、選手たちはほっとした表情を浮かべた。
6月上旬に行われた関東大会ではブロックと粘り強い守りが光り、失セット0で11年ぶりの頂点に。しかし、今大会は相手に攻め込まれる場面が目立った。鈴木明典監督は「チャレンジャーになれず、ディフェンシブな試合になってしまいました。おごる雰囲気はありませんでしたが、こういう展開になるということは、どこかでそれがあるんでしょうね。もう一回考え方をリセットしたいです」と気を引き締めた。
小田も「自分たちが受け身になって攻めることができなくて、状況がよくなかった。インターハイでは強いチームにも攻める気持ちでやっていきたいです」と語り、心機一転、本戦では再び挑戦者の気持ちで挑む。
文/田中風太 写真/中川和泉
25日の試合結果
準決勝
習志野 2(25-20,25-16)0 幕張総合
東京学館船橋 2(25-23,25-23)0 市立船橋
決勝
習志野 2(25-22,23-25,25-20)1 東京学館船橋