FIVBネーションズリーグ2022の予選ラウンドは大詰めを迎え、現在、丸善インテックアリーナ大阪(大阪)で行われている男子予選ラウンド第3週も残すはあと2日。男子日本代表は7月9日(土)にドイツ、10日(日)にブラジルとの対戦を残すのみとなっている。
<ここまで11試合を戦い、ドイツは4勝7敗の12位>
「知り合うことができてうれしかった」とツィンマーマン
その男子ドイツ代表には、2021/22シーズンを海外リーグでプレーした日本代表の面々にとってなじみのある顔ぶれが並ぶ。
まずキャプテンを務めるクリスティアン・フロムは、イタリア・セリエAのビーボ・ヴァレンティアで西田有志(ジェイテクトSTINGS)と共闘。シーズン途中からの加入だったが、アウトサイドヒッターとして安定感のあるサーブレシーブでチームに貢献した。
<①フロムは2014年世界選手権銅メダルを知る一人>
同じセリエAでは、髙橋藍(日本体大3年)がセッターのヤン・ツィンマーマンとパドヴァでチームメイトに。髙橋がイタリアに渡った直後から、SNSでは2人が交友関係を築く様子がたびたび見られ、「藍にとってヨーロッパリーグでの戦いは初めてで難しいものだっただろうけれど、サポートができればと思っていたんだ」と、髙橋より8歳年上のツィンマーマン。「彼はサーブレシーブを含め、ディフェンス面で素晴らしい技術を持っている、とてもいい選手だよ。知り合うことができてうれしかった」と語った。
<ドイツの司令塔を務めるツィンマーマン(Photo:FIVB)>
クラブで一緒に過ごしてきたからこそ…
また、ポーランド・プラスリーガのルビンでは、関田誠大(ジェイテクト)がミドルブロッカーのフロリアン・クラゲとシーズンを通してコンビを組んだ。身長203㎝、最高到達点343㎝の高さを武器に豪快なアタックを繰り出すクラゲについて、関田は「パワフルでエナジーがすごい選手」と印象を語る。「ずっと一緒に戦っていたので。相手もかなり対策してくると思います」と警戒しつつも、「対戦が楽しみです」と目を輝かせた。
お互いを知っていることはアドバンテージになりえる一方、その逆も然り。とはいえ、西田、髙橋、関田はいずれも自身初の海外リーグだったこともあり、そこでのチームメイトたちとの交流は心強く、そして刺激にもなったはずだ。
今回は、国を代表するものどうし。ネットを挟んで、それぞれの思いが熱い火花となって交錯する。
<コート奥18番がクラゲ(写真:FIVB)>
(取材・文/坂口功将〔編集部〕)
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