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もう一つの男子日本代表 経験と若さの融合で頂点を狙う 薩摩川内合宿レポート2

  • 日本代表
  • 2022.07.14

 筑波大の垂水優芽とエバデダン ラリーは、東日本インカレが終わってすぐの招集となった。まだ代表活動の経験は少ないが、緊張はない様子だ。Vリーグを経験したほか、高校から大学にかけて戦ってきている同世代が代表で活躍していることもあり、自然体で上を目指すマインドが備わっている。

 WD名古屋で、永露とともにリーグ準優勝という結果を残した山崎彰都は「自分は代表とは縁がない選手だと思っていた」そうだが、合宿を通じて上を目指そうという気持ちが芽生えたという。所属チーム(東レ)で出場機会のなかった難波尭弘は「自分の力を過小評価しなくてもいいんだ」と前を向く。

 

 

練習後に談笑する小宮(左)と藤中謙也

 

 小澤宙輝、樋口裕希、仲本賢優らは、主力として得点源を担う気迫がプレーに現れている。本チームではオポジットでの起用となる小澤は新しい技術を学び、「プレーの幅が広がった」と、手応えを得ている。ふだんとは異なる指導者、メンバーとプレーすることで生まれるケミストリーは代表活動の醍醐味だろう。藤中兄弟は、日ごろやったことのない選手と合わせることで得たものを語り、小宮雄一郎、山田大悟、小野遥輝は、ここで得た課題をチームに持ち帰って引き続きチャレンジしたいと意欲を見せる。そして、チームをけん引する深津旭弘と大竹壱青の存在感。深津はコーチ陣と若い選手をつなぎ、練習を引き締めつつ、社交性とユーモアで仲間をリラックスさせる。代表経験を重ねてきた大竹も「いい意味で若手にいじられたりしながら、楽しくやっている」と笑う。東京2020オリンピックの出場機会を得られなかった悔しさもあり、「自分自身、変えていかなければいけない」と新たなフェーズにいることを自覚している。

 

 

 チームは薩摩川内合宿を7月8日(金)に打ち上げた。その週末、VNL大阪大会では、満員の会場で龍神NIPPONが素晴らしいプレーを披露し、ファイナルラウンド進出も決定した。見ていてワクワクするバレーに、誰もが「日本のバレーは変わった」と口をそろえる。進むべき方向にみんなで進んでいるという確信。その希望はさらなる輝きとなって、この日本代表Bチームからも放たれるに違いない。

 

 薩摩川内市合宿に参加した選手には、別途合宿の成果や心境を語ってもらった。それぞれの言葉から見えてくる現在地とは? 次回より、選手インタビューを配信予定。

 

取材・文/泊 亜希子

 

薩摩川内合宿レポートその1はこちら

 

 

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