もう一つの男子日本代表 次なる目標のために 薩摩川内合宿レポート3
- 日本代表
- 2022.07.19
左から山崎、永露選手。WD名古屋の人気・実力を支える2人
「日本代表の正セッターを目指す」永露元稀
――VNLから帰国して合宿に合流とハードスケジュールですが、お疲れはないでしょうか?
他の人に比べたら、そんなことはないのですが。(VNLは)初めての経験だったのでメンタル面での疲れなど、いろんな疲れがありましたね(笑)
――実際にVNLを戦って
今まで味わったことのない緊張感がありました。その中でどれだけ自分のパフォーマンスを100%出せるか、というところが重要でした。4月から今までずっと合宿をして、お互いのコミュニケーションはとれているので、あとは自分の試合への入り方、どううまく入るかを意識してやりました。それが結果にもつながったので、収穫があったかと思います。
――チームの雰囲気がいいですね
そうですね、変に緊張することもなく、年齢層はバラバラでもしっかりコミュニケーションをとりながらできるのは楽しいですし、いい雰囲気でできています。
――薩摩川内合宿は2018年の代表選出時以来です
そのときは大学生で、週末は大学のリーグ戦を戦いながら、平日はこちらに来て合宿に参加していました。
――大学時代にセッター転向
高校時代まではミドルブロッカーで、高校の恩師に「ここから上を目指すならセッターでいくべきだ」とずっと言われていたこともあり、大学から本格的にやり始めました。
――“高身長セッター”への期待
その期待は感じながらも、やはり地道な練習、いろんな経験を重ねていかないと成長できないと感じています。Vリーグの準優勝やVNL出場などの経験をもとに、さらなる経験を積んで成長していきたいです。
――ブロックも求められる
(フィリップ・)ブラン監督にもブロック、高さを生かしてほしいと言われていました。正直、今の段階では世界を相手に手応えを得ることはできず、まだまだ成長しないといけないと痛感しました。これを糧にもっと練習などで意識しながらやっていきたいですね。
――高校は東福岡(福岡)。鹿児島の思い出などはありますか?
この体育館(サンアリーナせんだい)には毎年必ず、少なくとも年に1回は合宿に来ていたので懐かしいです。九州大会、国体合宿など、思い出がたくさんあります。
――今後の目標について
今回の代表選出も、Vリーグで結果を出したことへの評価だと思います。さらに上を目指して、一つ一つの練習を大切に、試合でも勝ちにこだわっていきたい。さらに大きな舞台で活躍したいという目標ができました。
――パリオリンピックも射程圏内に入りました
代表に選んでもらい、一つ目標が達成できました。次の目標、日本代表の正セッターになれるよう、頑張っていきたいと思います。
メンバーを入れ替えての練習試合では、チームでいちばん背が高いのがセッターの永露選手、という場面もありました。クールなのに穏やか。そんな存在感が印象的でした。日本バレーの新次元へ。期待が高まる永露選手です。