藤中謙也、優斗、颯志3兄弟のタテヨココネクション【Vリーガーミニ相関図】
- SV男子
- 2022.07.20
Vリーグの舞台で活躍する選手たちの学生時代の対戦経験や先輩後輩のつながりなどを振り返る「Vリーガーのタテヨココネクション」。今回は8月14日(日)に行われる『ハイキュー!!』×V.LEAGUE ALLSTAR SPECIAL MATCH “THE VOLLEYBALL”に出場する選手をピックアップ。Aチームで出場する藤中優斗(ジェイテクト)の兄は、サントリーサンバーズの藤中謙也、弟は昨季、VC長野トライデンツの内定選手として活躍した藤中颯志で、3兄弟全員にVリーグでのプレー経験があります。今回はその3兄弟のコネクションの一部をご紹介します。
長男の藤中謙也は1993年生まれ。宇部商高から専修大に進み、サントリーに入団しました。2年時の2010年沖縄インターハイ準決勝で、当時3年の柳田将洋、2年の関田誠大(ともにジェイテクト)擁する東洋高、決勝で当時3年の山田脩造(WD名古屋)がエースとして活躍する福岡大附大濠高を下し、28年ぶりのインターハイ優勝を飾りました。
2010年沖縄インターハイで優勝を飾った藤中謙也(前列右から3人目)
2011年の第63回春の高校バレー出場時には2年ながらキャプテンを務め、3回戦で同学年の栗山英之(東京GB)、高橋拓也(元・WD名古屋)、3年に山本湧(元・サントリー)がいた東亜学園高と対戦。翌年の同大会では当時3年の福山汰一(ジェイテクト)が所属していた鎮西高と3回戦で対戦し、勝利を収めています。つづく準々決勝は1学年下の山口頌平(堺)がセッターを務める大村工高に敗れました。
また謙也は各カテゴリーの日本代表などにも選出されており、2015年のユニバーシアード代表では1学年上で当時すでにサントリーに入団していた柳田将洋(ジェイテクト)や当時中央大に在籍していた関田誠大(ジェイテクト)、筑波大の兒玉康成(パナソニック)らとともにプレーしました。
2016年に大学高校選抜イタリア遠征メンバーに選ばれており、当時早稲田大に在籍していた弟の優斗、中央大の石川祐希(ミラノ[イタリア])、東福岡高の金子聖輝(JT広島)らとローマやラティーナでセリエAのチームと戦いました。
次男の優斗は1996年生まれで、宇部商高から早稲田大を経てジェイテクトに入団。宇部商高時代には、兄の謙也も選ばれた全国高校選抜タイ遠征メンバーに選出されました。チームメートには樋口裕希、鵜野幸也(ともに堺)、永露元稀、勝岡将斗(ともにWD名古屋)、酒井啓輔(東レ)、田城広光(ヴォレアス)らがいました。2015年の第67回春の高校バレー出場時は2回戦で1学年下の仲本賢優(パナソニック)のいた西原高と対戦し敗れました。
春高で仲本賢優のいた西原高と対戦した藤中優斗
大学では4年時、2018年の全日本インカレ準決勝で小川智大(WD名古屋)のいた明治大、決勝で迫田郭志(堺)の所属していた福山平成大に勝利して3連覇を達成しています。
福山平成大時代の迫田郭志(左)と明治大時代の小川智大(右)
三男の颯志は宇部商高から専修大に進み、4年時にVC長野トライデンツの内定選手としてVリーグに出場。中学時代にはバスケットボール部に所属しながらもJOCジュニアオリンピックカップ山口県代表に選出されており、同チームにはVC長野でともにプレーした三輪大将がいました。颯志のいた宇部商高は、三輪の進学した高川学園高と全国大会出場をかけて戦っています。
専修大時代の藤中颯志
専修大時代は2020年全日本インカレ2回戦で新井雄大(JT広島)や真子康佑(東レ)の在籍した東海大と、翌年の同大会3回戦では上條レイモンド(東レ)の所属していた早稲田大と対戦し、敗れました。
兄弟全員がVリーグで活躍するほどのバレーボール一家と言える藤中3兄弟。いつか3兄弟が同じチームでプレーする姿も見てみたいものです。
藤中謙也(ふじなか・けんや)
サントリーサンバーズ/アウトサイドヒッター/身長190cm/1993年7月25日生まれ/山口県周南市出身/宇部商高→専修大
藤中優斗(ふじなか・ゆうと)
ジェイテクトSTINGS/アウトサイドヒッター/身長182cm/1996年4月20日生まれ/山口県周南市出身/宇部商高→早稲田大
藤中颯志(ふじなか・そうし)
元・VC長野トライデンツ/リベロ/身長177cm/1999年12月2日生まれ/山口県周南市出身/宇部商高→専修大