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春高2025

パナソニック 仲本賢優が沖縄凱旋へ。県勢男子初の五輪出場を目指し、つながる20年来の思い

  • SV男子
  • 2022.07.22

◆ワタシのS6+1(プラスワン)/仲本賢優[パナソニックパンサーズ]◆

 

 男子バレーボール日本代表が7月30日(土)~31日(日)に沖縄アリーナ(沖縄)で紅白戦を実施する。8月に控える世界選手権やAVCカップに向けた強化の場で気持ちを高ぶらせるのが、地元・沖縄へ日本代表の一員として凱旋する仲本賢優だ。

 

<仲本賢優(なかもと・けんゆう)/1997年11月21日生まれ/身長187㎝/最高到達点330㎝/西原高(沖縄)→日本体大→パナソニックパンサーズ/アウトサイドヒッター>

 

憧れだった日本代表。目指すはオリンピック出場

 

 小さい頃から、将来の夢は「バレーボールの日本代表になる」。出身の沖縄県中頭郡西原町は「バレーボールの町」と掲げているほど県内でも競技が盛んな地域で、また、仲本自身も父親や3つ上の姉が競技経験者だったことから、その道に進むのは必然ともいえた。

 

 やがてアンダーエイジカテゴリー日本代表を経験するなど着実にステップアップを遂げ、今年ついにシニア代表に初登録される。かつてはテレビの画面越しに憧れのまなざしを送っていた日の丸のステージに自分が立ち、「長年の夢がかなったような気持ちです」と仲本はほほえむ。けれども、「まだスタート地点に立ったばかりです。シニアは僕よりもずっと先を進んでいる選手たちばかりなので、追いかけていく立場ですから」と歩みを止めることはない。同時に、目指す目標があるからだ。

 

「沖縄県勢の男子バレーボール選手として、オリンピックに出た選手はいないと聞いています。なので、2024年のパリ大会やその次のメンバーに選ばれることを今の目標にしています」

 

<気迫を前面に押し出すのも、仲本の持ち味だ>

 

2002年に徳元幸人が日本代表としてアジア競技大会に出場

 

 沖縄県出身の男子バレーボール選手でいえば、JTサンダーズ(現・JT広島)で主将を務め、現在はコーチとして女子日本代表に携わる徳元幸人氏がいる。仲本にとっては県勢の先輩であり、指標でもある存在だ。それこそ徳元氏は2002年に男子日本代表に選出され、その年の第14回アジア競技大会(釜山〔韓国〕)に出場し、銅メダルを手にしている。仲本自身、交流の機会もあったそう。

 

 「徳元さんの現役生活をしっかりと生で見ていたわけではありませんが、同じ沖縄出身として応援していました。JTでキャプテンをされていたときに、合宿で沖縄へ来てくださって、父親と交流があったので、お会いしたこともあります。僕が大学生のときに猫田記念体育館(JT広島の拠点)で合宿した際も、お話させていただきました」

 

 徳元氏は中学生時代に「さわやか杯 全国都道府県対抗中学大会」(現在のJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県中学大会)で、オリンピック有望選手に輝いた実績があり、その後のキャリアを通して、沖縄では“20年に一度の選手”との評価を受けた。そのことを両親から伝え聞いた仲本は、「次は自分が」という思いをずっと抱いていた。

 

 「徳元さんが日本代表に選ばれてから、ちょうど20年ぶりに自分が初選出されたことに縁を感じるんです」

 

<銅メダルに輝いた2002年の第14回アジア競技大会。右端が徳元氏>

 

>>><次ページ>日の丸をつけた姿を、地元で

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