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東山、昇陽、市立尼崎、洛南が4強入り 準決勝は京都のライバル対決【近畿大会(男子)】

#3尾藤大輝(東山)

 

 

令和4年度近畿高等学校優勝大会兼第75回近畿6人制高等学校男女選手権大会(男子)の2日目が大和郡山市総合公園多目的体育館(奈良)で7月23日(土)に行われた。インターハイ出場校の東山高(京都)、昇陽高(大阪)、市立尼崎高(兵庫)、また同大会には不出場の洛南高(京都)がベスト4に進出。24日(日)に同会場にて準決勝、決勝が行われる(※無観客開催)

 

 全国三冠を目指す東山高が、近畿の頂点を視界にとらえた。準々決勝では近江高(滋賀)と対戦。1-0で迎えた第2セットは、序盤こそ一進一退の攻防を繰り広げたが、リベロの髙橋智貴がフェンスにぶつかりながらボールをつなぐなど、粘り守りから攻撃を展開。日本代表の麻野堅斗が高さのあるクイックを連続で決め、徐々に相手を突き放した。

 

 失セット0でインターハイの切符をつかみ、天皇杯京都府ラウンドも大学(同志社大、龍谷大、京都産大)相手に1セットも落とさず優勝。松永理生監督は「龍谷大戦ではリードされながらも逆転して、今日も追いつかれてから点差をつけることができました。いい経験ができたと思います」と手応えをつかむ。しかし、一方で「ブレイクする場面で打ち切らないといけませんし、ケガから復帰したミドルブロッカーの田中拓磨の状態もあまり上がっていません」と懸念材料も口にする。

 

 その不安を解消するためにも、準決勝は絶好の相手だろう。インターハイ府予選でストレート勝ちした洛南高と対戦。重圧のかかる一戦を乗り越えて、成長のきっかけを得られるか。同監督は「相手は思い切りくると思うので、自分たちもいつもどおりチャレンジャーでいかないといけません。それをはねのけてナンボですね」とライバル対決を見据えた。

 

 インターハイ初出場を決めた昇陽高は、近畿大会で初のベスト4入りを果たした。本戦に照準を合わせて練習の強度を上げており、体を追い込んだ中で迎えた今大会。3回戦ではインターハイ府予選と同じく清風高(大阪)と戦ったが、フルセットの末に勝利。大塚将太監督が「最後まで相手がぶつかってきたなかで、勝ちきることができました。自信になったと思います」と振り返ったように、勢いそのままに準々決勝の近畿大附(大阪)戦ではストレート勝ちを飾った。同校としては未知の領域となる3日目へ、大塚監督は「名門チームが残っているので、胸を借りる気持ちで、チャレンジャーとして優勝を目指したいです」と意気込んだ。

 

23日の試合結果

3回戦

開智 2(25-22,25-18)0 興國

洛南 2(25-18,25-8)0 伊吹

近江 2(22-25,25-22,25-19)1 鳥羽

東山 2(25-18,25-12)0 須磨翔風

近畿大附 2(25-19,25-15)0 大阪商大高

昇陽 2(23-25,25-23,25-22)1 清風

大谷 2(25-23,25-16)0 大阪産大附

市立尼崎 2(25-15,25-17)0 和歌山北

 

準々決勝

洛南 2(25-17,25-23)0 開智

東山 2(25-20,25-20)0 近江

昇陽 2(25-15,25-16)0 近畿大附

市立尼崎 2(25-23,25-22)0 わ大谷

 

24日の試合予定(準決勝、決勝)

準決勝

洛南ー東山

昇陽ー市立尼崎

 

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