古川学園の日本一へのキーパーソン 熊谷仁依奈&阿部明音対談【四国インターハイ女子】
- 学生
- 2022.07.28
阿部はタピアに匹敵する高い得点力を発揮
――タピア選手はお二人から見てどんな選手ですか?
熊谷:明るくて、おもしろい。ムードメーカーみたいな存在です。
阿部:うん! みんなの笑いをとったり、盛り上がるときはほとんどアロンがいるよね。
熊谷:1年生のときも、自分たち同学年といるときは明るくて優しかったですが、日本語がまともにわからず、難しいことも多かったです。でも、同学年の私たちが教えたり、アロン自身もわからない言葉があったら携帯で調べたり、努力していました。
――昨年のインターハイからレギュラーとなり、プレー面の成長はいかがですか?
阿部:自分がやれば絶対に勝てるという思いを持っていると思います。今年の春高では、タイムアウトのときに「(トスを)持ってきたら全部決める」とみんなに言っていました。「もうそのレベルまで到達しているんだ」と思って自分は焦りましたが、だからこそ、タイムアウト明けには「アロンに持っていこう」とみんなで一つになって戦うことができました。自覚も芽生えて、すごく成長を感じます。
熊谷:大会になると、練習とは別人になるというか。アロンがキャプテンみたいに周りに声をかけて、トスも呼びます。プレーでも、精神な面でも変わったなと感じています。
――インターハイへの意気込みを教えてください
阿部:やっぱり目標は日本一です。そのためには、チームの目標であるコンビを完成させるために、一人一人が魂を込めて打ち込まないといけません。絶対日本一という結果を残して、こっち(宮城)へ戻ってきたいと思っています。
熊谷:自分たちが目標にしているところは上にありますが、そこだけを見すぎると足元をすくわれるし、県予選のように苦しい試合になると思います。一戦一戦、チーム全員が全力でバレーをして、最終的には目標を達成できたらと思います。
熊谷仁依奈
くまがい・にいな/3年/セッター/身長165㎝/最高到達点278㎝/仙北中(秋田)
1年生時からレギュラーを務め、7月の第21回アジアU20(ジュニア)女子選手権大会のメンバーにも選ばれた注目のセッター
阿部明音
あべ・あかね/3年/ミドルブロッカー/身長172㎝/最高到達点296㎝/小名浜一中(福島)
タピアに匹敵する得点力を発揮し、さくらバレーの優勝に貢献。後衛ではレシーブに参加するオールラウンダー
取材/田中風太
撮影/山岡邦彦、編集部
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