#10南舘のサーブが走り、高さで勝る古川学園が勝利
7月30日、「令和4年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ2022)」大会2日目、女子決勝トーナメント2回戦、今大会第3シードで春高準優勝の古川学園(宮城)は三重(三重)と対戦。サーブで三重の攻撃を封じた古川学園が勝利し、決勝トーナメント3回戦進出を決めた。
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第1セットは、終盤まで取っては取られのシーソーゲームが続き、緊張感のある展開に。決勝トーナメント1回戦で札幌山の手(北海道[1])に勝利し勝ち上がってきた三重は、#6久保木晴菜のクイックや#7恒川遥那や#1笠井心優のレフトスパイク、サウスポー#3石澤蘭のライト攻撃など、相手に的を絞らせない多彩な攻撃を見せる。一方の古川学園は#4阿部明音、#1髙橋陽果里、サウスポーの#10南舘絢華らの速い攻撃や、#2タピア・アロンドラの身長196cmの高さを生かした攻撃で得点を重ねていく。
中盤、古川学園にミスが出て三重が15-12と一時リードしたが、古川学園も#9今欄月那のサーブで崩し相手のミスを誘うなどして15-15と同点に戻す。その後もお互いに一歩も譲らない展開が続いたが、ゲームが動いたのは20-20の場面。古川学園#10南舘がサービスエースを決めて21-20とすると、次のポイントで古川学園は三重の攻撃を拾い、#2タピアがスパイクを決めてポイント奪取。続けて#2タピアにブロックポイントが出て、23-20と一気に引き離す。三重もブロックなどで最後まで食い下がるが、古川学園が第1セットを25-22でもぎ取った。
第2セット、1セット目と同様にスタートから激しい攻防戦となったが、抜け出したのはやはり古川学園。4-4の同点の場面で、古川学園#10南舘がライトからスパイクを決めて5-4とすると、再び自身のサーブで相手を崩し7-4とリードする。その後、三重も#3石澤のサーブで相手を崩し、#7恒川らが得点を重ねて、11-12と1点差まで迫る。ここでなんとか追いつきたい三重だったが、立て続けにミスが出てしまい、古川学園が14-12と点差を広げる。
中盤以降、三重は#1笠井や#7恒川らの攻撃で得点するも、古川学園の効果的なサーブにサーブレシーブが崩れ、また#2タピアの高さの前に思うように攻撃が決まらず、連続得点につなげられない。一方、古川学園はブロックフォローからしっかり攻撃につなげて着実に得点。ネット際でも強さを見せて相手を徐々に引き離していき、最後はブロックを決めて第2セットを25-18で奪取。第2セット中盤で完全に流れをつかんだ古川学園が粘る三重にストレート勝ちし、3回戦へ駒を進めた。
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