尾藤大輝 東山から日本のエースへ U18男子日本代表 今日アジア大会セミファイナルラウンド
- アンダーエイジ
- 2022.08.21
尾藤大輝【Photo:AVC】
テヘラン(イラン)で開催され、8月21日(日)にセミファイナルラウンド(対韓国)を迎える第14回アジアU18(ユース)男子選手権大会。今夏のインターハイでチームを初優勝に導き、日本代表でもエースを務める東山高(京都)の尾藤大輝は、苦境を乗り越えて今大会に臨んだ
インターハイ初優勝を決め、尾藤の表情に笑顔が戻った。「めちゃくちゃうれしいです。今まででいちばんですね」。その2週間前、2年生エースは絶望の淵にいた。
3年ぶりにインターハイ本戦の切符をつかみ、勢いに乗って臨んだ7月下旬の近畿大会。準々決勝で近江高(滋賀)に2-0で勝利したあと、尾藤は松永理生監督に呼び止められた。同監督はその場面を振り返る。
「ブレイクチャンスでフェイントはないよね、と伝えました。する場合はできるだけ確実にボールを落とせる場所を狙わないといけないのに、簡単に相手に返していました。そこをエースとして求めていくことが、インターハイでは確実に必要になるので」
パフォーマンスが上がりきらない中、翌日の決勝では昇陽高(大阪)にストレート負け。目標の三冠へ突き進むチームに、危機感が漂った。尾藤はその責任を痛感していた。
「この大会でずっと調子が悪くて。復調できず、まだまだだなと思います。日頃から『最後は頼られるから、割りきって打ちきれ』と言われていましたが、ミスで失点につながることを恐れてしまって。みんなから求められていることに値しないプレーが続いていました」