[連載④完]デンソーエアリービーズが挑む2022-23シーズン/「50年目にBEE CHAMPION」
- SV女子
- 2022.09.05
「原点に立ち戻れます」(吉田広報担当)
さて、そんなキャッチーなスローガンだが、発案したのは今季から新しく広報担当に就任した吉田美貴だ。以前は同じVリーグの久光スプリングスでスタッフを務め、アイディアにあふれチームの魅力を発信してきた人物である。今回の「BEE CHAMPION」と、当の本人はどう向き合っているのか?
「50周年の節目を迎えたデンソーエアリービーズにとって、リーグ優勝はそれ自体が、初めて成し遂げるべきもの。その中で広報担当の私ができることは、活動するメンバーたちの思いを、ファンの皆さんへ発信することです。外に向けて発信していることは、同時にチームのみんなの目にも触れているわけなので、私自身も“チャンピオンになる”という思いをずっと持っておかないといけないと思います。
スローガンに表れている目標自体がすごくわかりやすいですし、私もSNSでハッシュタグをつけるたびに、原点に立ち戻れているので。すごく気に入っていますし、大事にしていきたいです」
広報担当として、さっそく大仕事を果たしたといったところか。辻監督も、その働きぶりに目を細める。
「SNSを通して選手やスタッフの魅力を発信してもらっていますが、“どのように見せていくか”“どのように見られたいか”をすごく意識されていて、新たな発見がありますし、私たちも刺激をもらっています」
<チームの要である中元南の結婚発表に際しても、チームからは工夫をこらして発信された>
「優勝した瞬間を具体的にイメージすることを」(辻監督)
今、チームはスローガンとともに、シーズンを過ごしている。その言葉を目にし、口にすれば、脳裏に浮かぶのは、まさにその言葉どおりの情景だ。指揮官も、この言葉が持つ効果を感じている。
「スローガンがバーンと出たときに、すごくいいイメージがふくらみますよね、という意見が出ました。私もイメージすることはすごく大事だと思っていて。このスローガンの場合ですと、優勝した瞬間のイメージが具体的に描けていることによって、今の自分が頑張れるという力を生み出すんです。だから、すごくキャッチ―であり、イメージしやすいスローガンですよね」
22-23 Vリーグの女子は10月29日から、約半年に及ぶ長く、激しい戦いが繰り広げられる。コート上で羽ばたくミツバチたちよ、いざ「BEE CHAMPION」。
【完】
「BEE CHAMPION」-デンソーエアリービーズ
(取材・文/坂口功将〔編集部〕)
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