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春高2025

中学生は代替わり。「むさしの国中学大会」で東村山市の男女新チームが優勝飾る

  • 2022.09.09

 東京都内の中学校が集まって毎年夏に争う「むさしの国中学バレーボール大会」が9月4日(日)に小平第一中学校(東京)で最終日を迎え、男子は東村山四中、女子は東村山三中が優勝を飾った。

 

 この大会は中央大附高(東京)を率い、日本バレーボール協会強化副委員長を務めた故・中村四郎氏が多摩地区の競技力向上と指導普及を目的にスタートした「白門バレーボール教室」を前身とし、それと合わせて通算35回目という長い歴史を持つ。直近2年間はコロナ禍のため中止となっていたが、今年の第16回大会には男女各10チームが参加。8月20日(土)~21日(日)で予選を、9月4日に決勝リーグが行われた。

 

<決勝リーグ進出チーム一同。※撮影時のみマスク未着用>

 

 最終日の決勝リーグ開会式では、日本中学校体育連盟バレーボール競技部の小澤秋仁先生(三宅中〔東京〕)があいさつし、「新チームになってから臨む一つの大会に過ぎないかもしれませんが、決勝リーグ進出は大きなことです。ぜひ自分自身をほめて、そして仲間と盛り上がりながら戦ってください」とエールを送る。決勝リーグは男女ともに予選を通過した3チームによるリーグ戦形式で行われた。

 

<攻撃力の高さが光った東村山四中(コート奥)>

 

 男子の東村山四中の強みは、攻撃枚数の多さ。キャプテンの本山凛旺(もとやま・りお)や身長175㎝のミドルブロッカー、川崎まのあらが得点を重ねる。決勝リーグの2試合ではどの選手も「外してもいいので、強く打って、相手のサーブレシーブをはじくことを」(本山)と積極的にサーブで攻める姿が見られた。

 一方で、サーブで崩される場面もあったが、「ミスをしても、周りに声をかけることを心がけていました」と話す本山のキャプテンシーとともに、勝ち星をゲット。優勝を決めた小平一中戦ではラリー中、1本目から川崎がライト方面にいたセッターへトスを上げて、ツーアタックを仕掛けるなど、技ありのプレーも見られた。

 

◆男子MVPに輝いた川崎まのあ(かわさき・まのあ/2年/身長175㎝/ミドルブロッカー)

「雰囲気よく、全員が攻める気持ちでプレーできたので勝ちにつながったと思います。自分はスパイクをしっかりと決めることを心がけていました。小学生のころは空手をやっていましたが、友人に誘われて中学から本格的にバレーボールを始めました。チームスポーツなので、みんながいるととても心強いと感じます。2試合目(小平一中戦)はスパイクが少し決まらなかったので、次に生かしたいです」

 

<東村山三中は④村山がコート上で存在感>

 

 女子の東村山三中は、チームの登録メンバー中最長身の村山千佳(むらやま・ちか/163㎝)を攻撃の軸に、新チームになってから取り組んできたレシーブでも成果を発揮する。初戦の豊玉二中からは快勝を収めたものの、2戦目の光が丘一中・旭丘中戦では第1セットを落としてしまう。それでも、「とにかくみんなで頑張るしかない」と米川夢(よねかわ・ゆめ)キャプテンは周りを鼓舞し、逆転勝利。この結果、前回の第15回大会(2019年)から3年越しの連覇を果たした。

 新チームとして好スタートを切り、米川キャプテンは「まずはこの大会を、後悔のないように全力でプレーしようと心がけていました。大好きな同級生たちと臨む今シーズンが楽しみです」と笑顔を浮かべた。

 

◆女子MVPに輝いた鶴巻汐月(写真左から2番目/つるまき・しづき/2年/身長157㎝/アウトサイドヒッター)

「スパイクがかなり決まっていたと感じていましたが、MVPにはびっくりしました。緊張もしていて、第2試合の1セット目を取られたときは不安になりましたが、うまく最後まで戦うことができてよかったです。チームにはエースがいるので、私は目立つような存在にならなくても、チームを支えられる存在になりたいです」

 

 閉会式では大会実行委員長の神山新次郎先生が「基礎がもっともっとできれば、素晴らしい選手になれるでしょうし、チームとしても強くなります。ぜひ新人大会につなげられるように、個人、チームの課題と向き合ってください」と参加した選手たちの成長を願った。中学では多くのチームが8月の全国大会を区切りに代替わりを迎え、秋には各都道府県で新人大会の実施が予定されている。

(取材・写真/坂口功将〔編集部〕)

 

【2022年度 第16回むさしの国中学大会 出場チーム】

男子:三鷹一中、小平一中、高井戸中、増戸中、桐朋中、東村山一中、東村山四中、東村山五中、小金井中、小山中

女子:光が丘一中・旭丘中、小平一中、小平三中、高井戸中、豊玉二中、小山中、東村山一中、東村山三中、東村山五中、大久野中

 

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