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男子世界選手権はイタリアがポーランドに逆転勝ちで4度目V

 男子世界選手権はカトヴィツェ(ポーランド)で9月12日に決勝が行われ、イタリアがポーランドに3-1(22-25,25-21,25-18,25-20)で勝利し、優勝を果たした。(写真:FIVB)

 

<世界一を決めるにふさわしい好ゲームとなった>

 

 昨年秋にヨーロッパ選手権を制し、次は世界一だと息巻くイタリアと、自国開催で史上3チーム目の大会3連覇を目指すポーランドとの対戦。第1セットはイタリアが終盤にかけてリードするも、ポーランドがミドルブロッカーのマテウシュ・ビエニエクのサーブを起点に4連続得点で21-21の同点に追いつく。サーブミスでサイドアウトとなるも、最後はポーランドが再び4連続得点をあげてセットを先取する。

 

 第2セットはポーランドが開始から3連続得点でリード。そのままゲームは進むが、イタリアはセッターのシモーネ・ジャネッリがサービスエースを決めるほか、要所でブロックポイントをあげるなど、流れを完全に渡すことはない。18-20からはジャネッリのサービスエースを含めて5連続得点で逆転に成功すると、セットポイントからはこのセットだけで4本目となるブロックシャットを決めて奪い返した。

 

<自国の大歓声を受けて戦ったポーランド>

 

 第3セットはポーランドがマルチン・ヤヌシュのサービスエースなど3連続得点をマークするなど好スタートを切るが、イタリアはアレッサンドロ・ミキエレットを中心に安定したサーブレシーブから攻撃を展開。中盤にかけて逆転すると、16-15から4連続得点で一気に突き放し、その流れをキープしてセットを獲得する。

 

 優勝に王手をかけたイタリアは集中力を切らさず。第4セットはダニエレ・ラビアのアタックで確実にサイドアウトを取ると同時に、ジャネッリのツーアタックやシモーネ・アンザーニのブロックポイントなどでブレイクを重ねる。中盤で16-11としたイタリアは最大5点差のリードを保ち、そのまま世界一まで駆け抜けた。

 

<イタリアの⑮ラビアは両チーム通して最多19得点>

 

 東京2020オリンピックで準々決勝敗退に終わり、世代交代に踏み切ったイタリア。欧州に続き、世界を制し、新しい時代の幕開けを象徴するタイトルとなった。なお、MVPにはキャプテンのジャネッリが、ヨーロッパ選手権に続いてMVPに選出されている。

(文/坂口功将〔編集部〕)

 

<名実ともに世界ナンバーワンセッターとなったジャネッリ>

 

【2022年男子世界選手権】

優勝:イタリア(6大会ぶり4度目) 準優勝:ポーランド 第3位:ブラジル

 

MVP:シモーネ・ジャネッリ(イタリア)

ベストアウトサイドヒッター:イオアンディ・レアル(ブラジル)、カミル・セメニウク(ポーランド)

ベストミドルブロッカー:マテウシュ・ビエニエク(ポーランド)、ジャンルカ・ガラッシ(イタリア)

ベストリベロ:ファビオ・バラーゾ(イタリア)

ベストセッター:シモーネ・ジャネッリ(イタリア)

ベストオポジット:バルトシュ・クレク(ポーランド)

 

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男子日本代表が挑んだ世界選手権

戦いの模様は「月刊バレーボール」10月号(9月15日発売予定)に掲載!!

お楽しみに♪

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