【Photo:FIVB】
“負けられない戦い”を制したのはトルコ
現地9月28日(水)に行われた女子世界選手権第1次ラウンドプールB第3戦、トルコ(FIVBランキング6位)対ドミニカ共和国(同8位)はフルセットの大接戦の末、トルコが21-25、25-21、25-18、16-25、15-13で辛くも勝利した。第5セット、トルコの14-13で迎えたマッチポイントは、チャレンジの末にジャッジが覆って勝利が決まるという劇的な幕切れとなった。
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初戦でタイ(同14位)にフルセット負けを喫したトルコは、続く韓国(同25位)戦をストレート勝ち。第1次ラウンド突破のためにも負けられない試合となった。
しかし、第1セットは韓国、クロアチア(同23位)にストレート勝ちを収めているドミニカ共和国が思い切りのいいアタックで得点を重ねて先取する。第2セットは、オポジットのエブラル・カラクルトが、このセット8得点とチームを牽引してトルコが奪取。勢いのままに第3セットも25-18で奪い、勝利まであと1セットとした。しかし、ドミニカ共和国は第4セット、アタッカー陣が満遍なく得点して取り返し、第5セットに勝負を持ち込んだ。
第5セットはスタートから緊迫感ある展開。5-5からは長いラリーの末にドミニカ共和国のガイラ・セネイダ・ゴンサレス・ロペスが決めて流れをつかんだかに見えたが、トルコはカラクルトの大活躍によってリードを許さない。
セット終盤、13-12と1点リードで迎えたトルコは、カラクルトに上げ続けて14-12とマッチポイントを迎える。しかし、直後にドミニカ共和国のブライエリン・マルティネスがレフトからアタックを決めて14-13に。勝負の1点、トルコのセッターのジャンス・オズバイがボールを託したのは、もちろんカラクルト。十分に助走を取ってアタックを放ったが、主審はアウトと判断してドミニカ共和国側に手を掲げた。これで14-14となったが、カラクルトは監督にチャレンジを要求。映像でボールがベタニア・デラクルスの左人差し指をかすっていることがわかって判定が覆り、トルコが辛くも勝利した。
この試合で60本のアタックを放ち、29得点(アタック28得点、ブロック1得点)と大活躍を見せたカラクルトは「重要な試合に勝利できたことで、(プールBの)2位以内に入るチャンスが出てきた。自分のパフォーマンスに満足しているが、チームメイトの助けがあったからこそ。このレベルをキープして戦いたい」と、語っている。
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