日の丸の経験を糧に、国体で今季2つ目のタイトルを狙う
- 学生
- 2022.10.05
――そんなふだんから仲がいい2人ですが、麻野選手が日本代表に選ばれたとき、尾藤選手はどう感じましたか?
尾藤 遠いところにいってしまったな、という思いでした。
身長が2mを越えていて、元からすごいと思っていましたが、あらためてそうだったんだな、と。一緒にいるとそれが薄れてしまうこともあるので(笑)
日本代表から東山に合流してからは、ブロックの移動スピードを上げるためにどんなコツを教えてもらったのか聞きました。その内容を取り入れるには股関節の柔軟性が必要で、自分は硬いのでできませんでしたが、聞けてよかったです。
麻野は高校生で唯一日本代表合宿に参加(撮影/石塚康隆)
――その後、尾藤選手もU18日本代表に選ばれました
麻野 すごく活躍しているので、選ばれて当然だと思いました。東山では去年とポジションが変わってオポジットになり、トスが上がることが増えましたが、インターハイでは点を決めてくれて、すごく冷静にプレーしていたと思います。
尾藤 インターハイではすごく気持ちが熱かったですが、今年の春高などに比べると冷静にプレーすることができたと思います。ただ、ユースでも練習で気持ちのムラがあると言われたので、国体、春高に向けて克服したいと思います。
――カテゴリーは違えど、日の丸ユニフォームを身にまとった2人。これからさらに何が必要でしょうか?
尾藤 堅斗さんクラスのブロッカーが複数いるのが世界のレベル。アジア選手権のイランとのファイナルではそういうところを意識しながら戦いましたが、高校生相手だとなかなかそれはできません。自分で工夫したり、堅斗さんに手伝ってもらって、日ごろから高いブロックを想定して練習したいです。
麻野 リオさん(松永理生東山高監督)と話して、クイックやオープントス、バックアタックを打ったりと、ミドルブロッカーやオポジットといったポジションにとらわれないプレーができるようになるのがこれからのテーマです。日本代表として活躍できるよう、オポジットとしても成長したいと思います。
尾藤 自分と身長が近い日本代表選手だと、活躍されているのは髙橋藍選手(日本体大3年、パドヴァ[イタリア])や西田有志選手(ジェイテクト)といった、守備がうまかったり、決定力がものすごく高い方です。両方まだまだなので、自分をもっと追い込まないといけません。
特に課題は守備。ユースでもサーブレシーブに入るローテが少なくて、聖隷(クリストファー高2年〔静岡〕)の(小野)駿太や、大村工(高2年[長崎])の土井優太に助けてもらう場面が多かったです。だけど、今の代表にはそういう選手はおらず、特にサイドの選手としてコートに立つには守備が欠かせません。練習で流さず、一本一本を考えて頑張りたいです。厳しい道のりだと思いますが、あきらめずに、アピールし続けます。
麻野 自分は日本代表に選ばれたといっても、まだまだ足りない部分はあります。残り少ない高校生活や、大学に入ってから磨きをかけて、大輝と一緒にできたらと思います。
尾藤 堅斗さんと一緒にそういう舞台でプレーしたいので、一日一日の練習をいい経験に変えていきたいです。