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春高2025

[イタリア22/23]第2節 ヴェローナとパドヴァが“トップ4食い”。序盤戦は波乱の展開

  • 海外
  • 2022.10.15

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズン第2節はリーグを揺るがす勝ち星が見られました

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■サパズコフがブロックシャット8本! ヴェローナがトレンティーノとの激闘制す

 [MATCH OF THE ROUND]

《第2節》ヴェローナ 32 トレンティーノ

(23-25,27-25,25-20,28-30,17-15)〔現地10/8〕

 第1節でピアチェンツァをフルセットの末に下したヴェローナは、今節がホーム開幕戦。3145人の観客を前に、男子イタリア代表のエースがそろうトレンティーノを迎え入れる。この日のヴェローナは、ブロックが冴えた。今季新加入、身長220㎝のOPマキシム・サポズコフ(ロシア)が両チーム通して最多8本、OHロク・モジッチ(スロベニア)とMBロレンツォ・コルテシア(イタリア)がともに3本と並ぶなど、計16本のブロックシャットを決める。

 

<圧倒的な高さを武器とする⑤サポズコフ>

 

 トレンティーノもOHマテイ・カジースキ(ブルガリア)がチーム最多28得点、OHアレッサンドロ・ミキエレット(イタリア)が5本のサービスエースを決めて攻めたてたが、勝ちきったのはホームのヴェローナ。終わってみれば、サポズコフが驚愕の39得点、モジッチが28得点と続いた。開幕戦を終えて「毎試合が決勝のつもりで戦う」とラドスティン・ストイチェフ監督はコメントしたが、今節も毎セット終盤まで競り合う激闘を制してみせたところに、今のチームの強さが伺える。ストイチェフ監督は「シーズンは始まったばかりで、まだ何も成し遂げていない」と兜の緒を締めた。

 

*****

◆《第2節》パドヴァ 32 ルーベ

(25-23,20-25,25-20,16-25,15-12)〔現地10/9〕

 ヴェローナがトレンティーノを破った翌日、こちらはパドヴァが続いた。トップ4の一角、昨季王者のルーベを敵地で破ってみせたのだ。フルセットにもつれ込んだ試合で、存在感を放ったのはパドヴァのOH髙橋藍(日本)。チームメートのOPドゥシャン・ペトコビッチ(セルビア)の21得点を上回る、最多22得点をマーク。また、OHイバン・ザイツェフ(イタリア)を筆頭にビッグサーバーがそろうルーベに対し、試合を通してサーブレシーブ返球率77%(13本中)と抜群の守備力を披露する。開幕戦に続いてのMVP受賞、異論なし!!

<昨季王者を下すアップセットに歓喜するパドヴァの面々>

 

◆《第2節》ペルージャ 31 シエナ

(25-19,20-25,25-21,25-19)〔現地10/9〕

 今節で今季初スタメンを飾ったペルージャのOHウィルフレド・レオン(ポーランド)は、さっそくサービスエース5本とエンジン全開。今オフはプレシーズンマッチを行うなど交流を深めてきたシエナに対し、リーグ戦ではしっかりと勝ち点3をゲットする。レオンの21得点に続いて、20得点をマークしたOHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)が開幕から2戦連続でMVPに選出された。

<シエナ(コート右)は勝ち星にこそ届かないが、地力の高さを感じさせる>

 

◆《第2節》モデナ 31 ピアチェンツァ

(25-21,15-25,25-22,25-23)〔現地10/9〕

 開幕戦でパドヴァに敗れたモデナはホームで仕切り直し。OPアディス・ラグンジラ(トルコ)が3本のサービスエースを含む最多21得点、OHイアルバン・ヌガペト(フランス)が16得点と続き、今季初勝利をあげた。なお、昨季はモデナでプレーしたピアチェンツァのOHイオアンディ・レアル(ブラジル)は古巣を相手に15得点。

<リーグ屈指のスコアラー、ラグンジラ>

 

◆《第2節》チステルナ 30 ターラント

(25-20,25-16,28-26)〔現地10/9〕

 充実感みなぎるチステルナは第1節に続いて、ストレート勝ち。OPペータル・ディルリッチ(クロアチア)が3本のブロックポイントを含むチーム最多24得点の活躍で、2戦連続のMVPに選出された。ターラントはOPトマッソ・ステファニ(イタリア)が19得点も奮闘したが、「最初に2セットを奪われたことを悔やむ」とビンセンツォ・ディピント監督。

<ターラント(コート奥)は第3セットこそジュースに持ち込んだが…>

 

◆《第2節》ミラノ 32 モンツァ

(23-25,23-25,25-20,25-23,15-11)〔現地10/8〕

 ミラノとモンツァによる“ロンバルディア・ダービー”は、ミラノが2セットダウンから逆転に成功し今季初白星。中でも途中出場のOHオスニエル・メルガレホ(キューバ)がブロックポイント4本と、劇的勝利の立役者に。メルガレホは「この結果はもちろん、個人としても試合の流れを変えることができて満足しています」と喜んだ。

<セリエA初挑戦のメルガレホ。キューバならではの爆発力に期待が寄せられる>

 

イタリア・セリエA レギュラーシーズン

==順位表/第2節終了時点==

1 チステルナ 6pt(2勝0敗)

2 ペルージャ 6pt(2勝0敗)

3 ヴェローナ 4pt(2勝0敗)

4 パドヴァ 4pt(2勝0敗)

5 ルーベ 4pt(1勝1敗)

6 トレンティーノ 4pt(1勝1敗)

7 モデナ 4pt(1勝1敗)

8 ミラノ 2pt(1勝1敗)

9 ピアチェンツァ 1pt(0勝2敗)

10 モンツァ 1pt(0勝2敗)

11 シエナ 0pt(0勝2敗)

12 ターラント 0pt(0勝2敗)

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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