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春高2025

未来への大きな一歩  バレーボールウィークin愛知・愛知バレーボールフェス

  • SV女子
  • 2022.10.18

 

 

トップレベルの試合を高校生たちも観戦

 

 いよいよ10月22日(土)からVリーグが開幕する。開幕戦会場の一つ、愛知県稲沢市の豊田合成記念体育館エントリオでは、およそ1ヵ月前の9月23日(金・祝)~25日(日)の3日間、「愛知バレーボールフェス」と称したイベントが開催されていた。

 

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 企画のキックオフは何と今年の4月。具体的に準備が始まったのは7月からだった。それでもこのような盛大なイベントが開催できたのは、「ホームゲーム開催のノウハウが生きた」からだと関係者は語る。

 

ファンと各カテゴリーの選手が交差

 

 「最初、このイベントの話を聞いたとき、『新しいなぁ!』と思いました。バレーボールを多くの人に知ってもらうためにも、こういう新たな取り組みは必要だと思いますし、参加できてうれしく思います」と声を弾ませるのは、デンソーエアリービーズの森谷史佳主将。全国的に見ても例の少ない、「バレーボールフェス」の内容は、男女高校生の親善試合、小学生対象のバレーボールクリニック(教室)、男女V1チームによるエキシビションマッチ、選手のスペシャルトークショーなど盛りだくさんだ。

 

 いちばんの目玉は、服飾系の専門学校である名古屋モード学園とコラボし、独自の衣装に身を包んだ選手がランウェイを歩く、ファッションショー…! と言いたいところなのだが。やはり最大の売りは、高校とVリーグの試合や、V1男女による試合など、同日・同会場にて、異なるカテゴリーに触れることができる日程が組まれたことではないだろうか。

 

 「混ぜたかったんですよね。高校バレーのファンの方がVリーグチームを見たら、あぁ、これも楽しいな、と思えたりするかもしれないし、ふだん男子チームを見る方が、女子もおもしろいんだ! と新たな発見をしてくれるかもしれない。カテゴリーを混ぜる、横をつなぐ、という試みを、絶対やりたいと思っていたんです」

 昨シーズンが終わった瞬間にそう思った、と語るのは、愛知県バレーボール協会の理事で副会長である、横井俊広さん。このイベントの発起人である。

 

 愛知県には、Vリーグに所属するチームだけで7つある。小中学生、高校生やママさんバレーのプレーヤーも多く、ビーチバレーボールの選手登録数も全国で最多だ。一つ一つのカテゴリーの競技人口は多い。しかし、それぞれが独立・完結しており、おのおのの観客者数も伸び悩んでいる。この現状を打破したい。もっとたくさんの人にさまざまなカテゴリーに触れてもらって、関心を広げてほしい、楽しんでほしい。横井さんがイベント開催を思い立ったのは、そんな気持ちからだった。

 

 愛知バレーボール協会の専務理事を務める小縣徹男さんは、横井さんからイベント開催について相談を持ちかけられ、すぐに首を縦に振った。

 「愛知県は恵まれています。チーム数も多いし、競技人口も多い、地方都市という立地条件もあります。他の県から愛知県はいいよね、と言われるかもしれない。でも、我々も地道な取り組みで、やれるところから一つ一つ組み立ててきた。まず『これをやりたい』と夢を描くところからですね。だから、横井さんから話を聞いたとき、『いいですね、まず高校生とVリーグを混ぜちゃいましょう!』とすぐに提案しました」

 

【次ページ】子どもたちと「Vリーガー」が出会う

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