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春高2025

未来への大きな一歩  バレーボールウィークin愛知・愛知バレーボールフェス

  • SV女子
  • 2022.10.18

 

 

クリニックでは選手が講師を務めた

 

子どもたちと「Vリーガー」が出会う

 

 イベント初日、まず高校女子が登場。豊川高とのフルセットに及ぶ親善試合に粘り勝った誠信高の主将、小田夏永保さんは試合後、春高の愛知県大会決勝会場でもあるエントリオで、有観客でプレーできたことに喜びを表現するとともに、「Vリーグの試合がこれからあります。見られることにワクワクしています」と白い歯をのぞかせた。現役の高校生プレーヤーが、Vリーグの試合を観戦できる機会は実はなかなかない。強豪校であればなおさら、どうしても練習や試合と予定が重なってしまう。

 

 横井さんは言う。「子どもたちに将来の夢を尋ねたときに、Jリーガーとか、プロ野球選手! というのはよくあると思うけど、Vリーガーというのはなかなか出てこない。現役選手に『子どものころからVリーガーって知ってた?』と聞いても、うんと言う人は少ない。僕はね、子どもたちに『Vリーガーになりたい!』という夢を描いてほしいな、と思うんです。それにはまず、Vリーガーと子どもたちを出会わせる場を作らないと、という気持ちがありました」

 

 イベント1、2日目に実施された、小学生を対象としたバレーボールクリニックでは、現役選手とチームのコーチたちが先生役となった。選手から直接指導を受ける子どもたちの目は真剣そのもの。それでいて、「選手のサーブ受けてみたい人?」と言われると「はい! はい! はい!」と、満面の笑みで全員がコートの中に駆け入っていく、穏やかで和やかな空気が漂っていた。

 クリニックに参加した小学生たちは、そのあと行われたVリーグの試合をそのまま保護者とともに観戦した。

 

 「クリニックのあと、Vリーグの試合が見られるというのは、かなりいいと思います。子どもたちがバレーボールを観戦するには、お金や時間に関して保護者のサポートがあってこそですから。保護者に負担が少ないのはメリットが大きい。こういう機会を増やしたいですね」

 デンソーエアリービーズの木村泰輔コーチもそう話すように、クリニック単独ではない、試合観戦もできる段取りは主催者の「狙い通り」。“先生”たちが試合で活躍する姿を見て、子どもたちの目はいっそう輝いていたように見えた。

 

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