未来への大きな一歩 バレーボールウィークin愛知・愛知バレーボールフェス
- SV女子
- 2022.10.18
今後の展開が楽しみなイベントとなった
地域から、ともに未来へ
「愛知県の尾張地方は繊維業の街。モード学園さんと協力したファッションショーでは、服とバレーボールを掛け算して、地域を盛り上げられてよかったです」
イベント3日目のファッションショーで、黒を基調とした開襟シャツを見事に着こなした近裕崇選手。所属するウルフドッグス名古屋は地域とのつながりを重要視しており、近選手は“実習”という形で、チームのホームタウンである一宮市の市役所で2ヵ月間働いたこともある。
「僕たちは選手である以前に、いち地域住民ですから。住んでいるこの街の振興に少しでも貢献していきたい。バレーボールだけではなくて、こういう形で、何かとバレーボールを組み合わせて、これからも地域に何か還元できたらうれしいです」
地域とチームのつながりをより一層知る近選手は、観客で埋まるエントリオを見渡し、感慨深そうに笑う。
ゲスト解説者として参加した、Vリーグ機構の理事でもある大林素子さんは、「愛知県さんのアイデアで、まずこのイベントを実行していただけたことをとてもうれしく思います。こういう催しが各県で実施できるように、愛知県にはモデルケースになってほしいですね。ゆくゆくは、各県、各世代、各カテゴリーを集結させて、“全国バレーボールフェス”までつながるような、そんな素晴らしい第1回の開催になりました」と、バレーボールの発展を見据えながら話した。
愛知県は、2026年に第20回アジア競技会の開催を控えている。今回のイベントは、同大会に向けて競技力向上を目指すという意味の位置づけもある。競技力の向上も、バレーボール人気の裾野が広がることも、子どもたちの夢も、地域振興も。多くの可能性を秘め、幕を閉じた第1回愛知バレーボールフェス。来年は、どんな発展を魅せてくれるだろうか。
文/淺井恭子 写真/長尾里絵、淺井恭子
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