2021-22シーズンをもって活動を休止したFC東京よりチーム全体が譲渡され、22-23シーズンよりV1男子に参入する東京グレートベアーズが、いよいよ船出のときを迎える。10月22日(土)の開幕戦(対パナソニックパンサーズ)に向け、インタビューをお届け。第1弾は久保田健司株式会社グレートベアーズ代表取締役。ネイチャーラボがVリーグへの挑戦を決めた理由とは
――豪華な会場(ウェスティンホテル東京)で記者会見を終えました(取材日は9月8日)。今の心境はいかがでしょうか?
いろんなつながりをフル動員して、今回の開催にこぎ着けました。短期間で準備してきたことが一つ一つかたちになっていますが、まだ実感は半分ないです。ただ、今日「バレーボール界に入った」という実感は湧きました。次にこの気持ちになるのは、おそらく10月29日のホーム開幕戦でしょうね。
――改めて、ネイチャーラボとしてVリーグ参入を決めた経緯を教えてください
ネイチャーラボの企業理念は「ひとに強さを」です。商品や広告では伝えられないメッセージを、スポーツを通じて届けられると考えました。
バレーボールにかかわる人数は、日本だけでなく世界でも多い。今回チームを引き受けたあとに、知り合いにバレーボールの話をすると、「実は中学生のときにやっていた」という話をよく聞いて。今までそんなことを聞いたことはなかったんですけどね(笑) 人生でバレーボールに触れたことのあるのべ人数はものすごい数だと実感しています。今は関心がなくても、その有無はものすごく大きなことだと思います。
日本代表は世界的にも戦えていますし、そういったポテンシャルに懸けました。
――プラスの面もある一方で、課題もあったと思います
僕自身は2003年、代々木(第一)体育館に日本代表戦を見に行きましたし、会社としてもバレーボールは関心のある競技でした。ネイチャーラボとしてプロテインバー「ハイキュー‼ × CLEVER(クレバー)」を発売したときも、みんな喜んでいました。
ただ、僕自身はライトなスポーツファンですが、Vリーグにどんなチームがあって、どこで試合をしているのか知りませんでした。
そうは言っても、我々はそもそも26年前にはなかった会社で、今ご支持いただいている「DIANE(ダイアン)」、「MARO(マーロ)」、「LAUNDRIN(ランドリン)」といった商品も、10数年前はなかったブランドです。3ヵ月間受験勉強なみに頑張ってきたものの、バレーボール界を語れる知識はまだありませんが、端から見て「やりようはある」と思っていました。
そのためにも、エンターテインメント、ビジュアルなどいろんな角度でタッチポイントを増やしたい。スカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)さんにチームのテーマソングを引き受けていただけたのはほんとうに最高です。音楽もものすごく大きな入り口になります。
――FC東京時代とは違って、選手たちはプロ契約。プロ選手として求めることは何でしょうか?
常に見られる立場。アイドルというと言いすぎですが、夢を持たせる存在であってほしいです。「現場」と「フロント」というセクションに関係なく頑張っていきたいですね。
――チームとしての長期的なビジョンはありますか?
僕はサッカーをしていたので、ユース年代から関わりのある選手が将来トップチームで活躍する喜びはよくわかります。そういったところはぜひ取り組んで、育成型のチームとしてやっていきたいです。
あとは今後、違う企業が参入したいと思うようなクラブを運営するためにも、従来と違う収益源をつくって、その参考になれればと思います。その一つが国境を越えること。フィリピンやタイでの日本代表の盛り上がりを見ていると、「日本に来てみたら?」と感じました。サポートしていただいている京王観光株式会社さんとも話していますが、観戦チケット付きの日本の観光プランを出せればと考えています。
――改めて1年目はどんなシーズンにしたいですか
本心は「会場を取ったけど、どれぐらい埋まるのかな」とか、経営者としてはワクワクした気持ちだけではいられませんが(笑) シーズンが始まることにはワクワクしています。夢や可能性を見せるという意味では下位に沈んでいる場合ではないので、ファイナル4に進むつもりです。
東京グレートベアーズ×月バレスペシャルプレゼント
東京グレートベアーズのホーム開幕節チケット(10月29日、30日@東京体育館)を両日2名5組にプレゼント。下記フォームよりご応募ください!
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScCnkylGqs1Q4zEJYJvemlc2_dNNDLb74PncNPPwbfLSfN21Q/viewform
締め切り:10月22日(土)23:59まで
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