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春高2025

[イタリア22/23]第4節 マーがサービスエース7本! モンツァがルーベ完封で初白星

  • 海外
  • 2022.10.28

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。序盤から波乱続きの2022/23シーズン、第4節でもアップセットが見られました

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■開幕3連敗のモンツァがルーベにストレート勝ちで今季1勝。「魔法のような夜」と指揮官

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第4節》モンツァ 30 ルーベ

(25-20,25-23,25-12)〔現地10/23〕

昨季はCEVカップのタイトルを獲得したモンツァだったが、今季は開幕3連敗と出だしでつまずいた。第2節ではミラノとの“ダービーマッチ”で2セットを連取しながら逆転負け。期待されたSフェルナンド・クレリング(ブラジル)をコンディション不良で欠き、第3節を終えた直後にSヤン・ツィンマーマン(ドイツ)を急遽獲得するなど、てこ入れは不可避だった。

 

<⑨グロゼルもマーに並んでチーム最多20得点をマーク>

 

 第4節はホームに昨季王者ルーベを迎えての一戦。さっそくツィンマーマンが先発出場を果たした一方で、この日の主役はOHスティーブン・マー(カナダ)だった。乗れば怖い、と知られた存在だが、この試合では両チーム通して最多7本のサービスエースに、ブロックシャットも4本と大暴れ。対するルーベは元々チームとして決してサーブレシーブの返球率は高くないが、さすがに心が折れたか。第3セットではルーベのチーム全体のサーブレシーブ返球率は23%、エラーも9本と振るわず、結果としてモンツァがストレート勝ちを収めた。

 

 当然、モンツァは待望の今季初勝利に歓喜した。堂々のMVPに選ばれたマーは「3連敗を喫してから、私たちは練習からレベルを引き上げることに励み、その成果がこの結果に表れました」とコメント。マッシモ・エッケーリ監督も「(開幕からの)苦しい1ヵ月を耐え、決してあきらめることなく選手たちは取り組んだ。魔法のような夜だ」と喜んだ。

 

*****

◆《第5節》ルーベ 32 トレンティーノ

(17-25,20-25,25-22,32-30,15-13)〔現地10/20〕

 前倒しで実施された第5節は、第1セットだけで計8本、続く第2セットも計5本のブロックシャットを上げたトレンティーノが2セットを連取。対するルーベは、第3セットで計4本のサービスエースを奪われるなど万事休す…、と思われたが、途中出場のOPガビ・ガルシア(アメリカ)やOHアレクサンデル・ニコロフ(ブルガリア)が徐々に調子を上げて、逆転勝利に成功。ニコロフはチーム最多19得点の活躍を見せた。

<逆転勝利の立役者となったルーベの⑪ニコロフ>

 

◆《第4節》トレンティーノ 32 チステルナ

(20-25,25-18,35-33,21-25,15-13)〔現地10/23〕

 腹部の故障で2戦離脱していたSリッカルド・スベルトーリ(イタリア)が復帰したトレンティーノはフルセットの激戦を制して、連敗を3でストップ。OPマテイ・カジースキ(ブルガリア)が最多30得点、OHダニエレ・ラビア(イタリア)が22得点と続いた。

<トレンティーノの⑥スベルトーリによる攻撃的なプレーが帰ってきた>

 

◆《第4節》ペルージャ 31 パドヴァ

(21-25,25-12,25-19,25-18)〔現地10/23〕

 アウェーのペルージャは第1セットを落としたことでスイッチが入った? 第2セット、第4セットでそれぞれ4本のブロックシャットを浴びせるなど、ブロックデビルズの本領を発揮する。攻めてはSシモーネ・ジャネッリのトスワークも冴え渡り、5選手が2桁得点をマーク。試合を通して被ブロックシャット0本という結果も見事だった。

<パドヴァのOP⑫ドゥシャン・ペトコビッチ(セルビア)も15点と奮闘を見せたが>

 

◆《第4節》ミラノ 32 モデナ

(24-26,25-21,21-25,25-23,16-14)〔現地10/23〕

両者一歩も譲らぬシーソーゲームは、マッチポイントからミラノのMBマルコ・ビテッリ(イタリア)がこの日、自身唯一のサービスエースを決めて激闘に終止符を打った。ミラノはOPジャン・パトリ(フランス)が3本のサービスエースを含むチーム最多21得点で2試合連続MVP。敗れたモデナはOPアディス・ラグンジラ(トルコ)が28得点と気を吐いた。

<MVPのパトリ。ミラノにとって頼れる存在だ>

 

◆《第4節》ターラント 32 ヴェローナ

(17-25,25-17,23-25,25-22,15-13)〔現地10/22〕

 前節で今季初勝利をあげたターラントは、敵地に乗り込んでヴェローナに競り勝ち、勝敗数をタイとする。OPトマッソ・ステファニ(イタリア)が最多21得点、OHエリック・レプキー(カナダ)が20得点、OHオレグ・アントノフ(イタリア)が17得点、とアタッカー陣を快適にプレーさせたSマルコ・ファラスキ(イタリア)がMVPに選出された。

<入念にチームづくりを図ってきたターラントは昨季以上の成績を目指す>

 

◆《第4節》ピアチェンツァ 30 シエナ

(25-12,25-19,25-22)〔現地10/22〕

 今年の世界選手権で実力を証明した、ピアチェンツァのOPユーリ・ロマノ(イタリア)はクラブシーズンでも高いパフォーマンスを披露。今節でもチーム最多16得点をあげて、2試合連続のMVPに選出。さらなる大暴れの予感がする。

<チームのポイントゲッターとして堂々とプレーするロマノ>

 

イタリア・セリエA レギュラーシーズン

==順位表/第4節終了時点==

1 ペルージャ 12pt(4勝0敗)-

2 チステルナ 10pt(3勝1敗)-

3 ルーベ 9pt(3勝1敗)-

4 ミラノ 7pt(3勝1敗)-

5 ピアチェンツァ 7pt(2勝2敗)▲

6 トレンティーノ 7pt(2勝3敗)▲

7 ヴェローナ 5pt(2勝2敗)▼

8 ターラント 5pt(2勝2敗)▲

9 モデナ 5pt(1勝3敗)-

10 パドヴァ 4pt(2勝2敗)▼

11 モンツァ 4pt(1勝3敗)-

12 シエナ 0pt(0勝4敗)

※記号は前節からの順位の推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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