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春高2025

昇陽高がインターハイに続き初の春高へ 目指すは初出場・初優勝【春高2023大阪府予選】

  • 学生
  • 2022.11.05

 

 

 

第75回全日本高等学校選手権大会(春の高校バレー)の大阪府代表決定戦が10月30日(日)に八尾市立総合体育館「ウイング」(大阪)で行われた。男子の第1試合は昇陽高が近畿大附高にストレート勝ち。インターハイに続き、春高でも初出場を決めた

 

 

春高初出場が決まり、笑顔を見せる昇陽高の選手たち

 

【画像】大阪府男子代表決定戦(昇陽、近畿大附高)その他のフォトギャラリー(9枚)

 

 最後はエースが打ち抜いた。24-21とマッチポイントをつかんだ第2セット。チームの思いがこめられたボールは、後衛の秦健太郎のもとへ。このスパイクは決まらなかったが、秦は再び助走に入った。力強い打球で相手のブロックを弾くと、拳を握って喜んだ。昨年の代表決定戦はフルセットで敗れていただけに、「力が抜けました」とホッとした表情。全国大会初出場を決めたインターハイに続き、初めての出場権を得た。

 

 リードを許した第2セット中盤以降は、秦にトスを集める場面もあったが、第1セットはセッター上田冬陽のトス回しがさえた。身長168㎝のアウトサイドヒッター齊藤拓海、リベロ日髙駿の固い守りを起点に、リズムよく攻撃を展開。精度の高いバックトスで相手のブロックを振ると、サウスポー小山海皇が何度も鋭いスパイクを打ち込んだ。ミドルブロッカーの仲村正也がおよそ1週間前のケガでスタメンを外れるなか、代わりに入った西澤大翔キャプテンも躍動。大塚将太監督は「よく頑張ってくれました」とほほ笑んだ。

 

 インターハイ予選、近畿大会で初優勝を飾り、迎えた夏のインターハイ。惜しくも敗れたものの、3回戦で前年度王者の鎮西(熊本)と2セットともジュースにもつれ込む熱戦を演じ、全国の猛者にインパクトを与えた。しかし、大阪府代表として臨んだ国体では、1回戦で坂出工高中心の香川県にストレート負け。指揮官が「受け身になったところがあったので、チャレンジすることをチームのスローガンに掲げました」という1ヵ月だった。秦は「チャレンジし、楽しんでプレーすることに加えて、みんなで一つになると言っていたので、それができてよかったです」と手応えを口にした。

 

 代表決定戦での勝利に、秦は「初めてなのでうれしいです」と語ったものの、涙を流したインターハイ予選のような歓喜はなかった。「日本一になりたいです」という目標を実現すべく、その目は次の舞台を見つめていた。

 

 

 

近畿大附高

2年ぶりの夢舞台は届かず

後輩に託した思い

 

 敗れた近畿大附高は、2年ぶりの本戦出場とはならなかった。サウスポーの北條航琉のスパイクや下桝登二朗のクイックなどを軸に、第2セットは15-14と一時リードする場面もあったが、その後に4連続失点で引き離された。昇陽中(大阪)出身の桐生力輝キャプテンは「全員の身体能力や個人の技術が高くて、シンプルだけど強いなと思いました」とその差を痛感した。

 

 現3年生は1年生時に創部初の春高を経験。当時1年生で唯一メンバー入りしていた桐生キャプテンは「(春高は)めっちゃいい経験になったので、同期や後輩に経験させてあげたかった。今年は後輩がいっぱいメンバーに入っているので、来年こそ春高に行く姿を見たいです」と夢を託した。

 

チームを牽引した桐生キャプテン

 

 

文・写真/田中風太

 

 代表決定戦の結果は以下の通り。

男子

昇陽高 2(25-20、25-21)0 近畿大附高

清風高 2(25-18、25-20)0 興國高

 

女子

金蘭会高 2(25-20、25-16)0 履正社高

城南学園高 2(25-23、19-25、25-18)1 四天王寺高

 

第75回全日本高等学校選手権大会 大阪府代表校

男子

第1代表 昇陽高(初出場) 第2代表 清風高(8年連続30回目)

女子

第1代表 金蘭会高(12年連続12回目) 第2代表 城南学園高(初出場)

※男女とも第1、第2代表は抽選の結果決定

 

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