チャンピオンズリーグ初出場で勝利を飾った井手【Photo:Yoshifuji Munehiro】
井手智の所属するベルリンはCEVチャンピオンズリーグ第4ラウンドから登場。第4ラウンドでは、ここまでの3ラウンドを勝ち抜いたチームとシードチームが4つのグループに分かれて戦う。ベルリンは、ブルガリアのヘバル・パザルジクと現地時間11月8日(火)にホームで初戦を迎え、3-2(23-25, 23-25, 25-17,28-26, 15-12)で逆転勝利を飾った。
第1セット、ベルリンには硬さが見られ、パザルジクペースで試合が進む。ティモティー・カール(フランス)やアンヘル・トリニダード(スペイン)らが反撃するも及ばずセットを落とした。第2セット、井手が味方の弾いたボールを追いかけ、アンダーハンドでトスを上げてカールが決めるなど、ペースをつかみ序盤からリードするが、中盤に逆転を許しこのセットも奪われてしまう。
ホーム開催で多くの観客の応援を受けるベルリンは、第3セットをマレク・ソトラ(チェコ)のブロックやルーベン・ショット(ドイツ)のサービスエースなどで得点を重ねて奪い返したが、第4セットは終盤にリードを許し、追い上げるもののパザルジクにマッチポイントを握られてしまう。しかしこれをしのいでジュースに持ち込むと、最後はソトラのサーブから相手のミスを誘い、逆転でこのセットを奪いフルセットへ。
第5セット、リードしてもすぐに追いつかれ一進一退の攻防となるが、終盤に相手のミスでブレイクするとそのまま突き放す。最後はソトラのサーブが相手コートに突き刺さり、逆転で勝利を飾った。
井手はスタメン出場し、安定したサーブレシーブ(返球率59%)、ディグでチームを支えた。
井手智コメント
「初のチャンピオンズリーグ出場ということもあり、序盤は緊張で思うように身体が動きませんでした。ですが2セット目以降すぐに立て直すことができたことは、次の試合でも必ず生きてくると思います。まだ始まったばかりですが、すべての試合でベストパフォーマンスを出せるように準備して、さらなるステップアップができるようにしたいです」
ベルリンはチャンピオンズリーグ第4ラウンドの第2戦を現地時間11月16日(水)17:30【日本時間17日24:30】から、アンカラ(トルコ)とアウェーで戦う。