世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズン、やや出だしでつまずいたモデナはホームでチステルナとの一戦に臨みました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■「勝ち点3に満足」とラグンジラ。モデナが4試合ぶりの白星
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第6節》モデナ 3–0 チステルナ
(25-15,25-19,25-20)〔現地11/6〕
過去12度のリーグ優勝を誇りながら、国内タイトルは18/19シーズンのスーペルコッパ以降、遠のいている名門モデナ。昨季からSブルーノ・レゼンデ(ブラジル)とOHイアルバン・ヌガペト(フランス)といった世界トッププレーヤーが名前を連ねる。名門復活を期す今季だが、開幕戦でパドヴァにフルセットの末に敗れると、第3節から黒星が続くこと3試合。前節を終えた時点での順位は11位と、ジャッロブル(イタリア語で黄と青)にふさわしくない状況となっている。
<リーグ屈指の得点力を誇る⑫ラグンジラ。トップ4での自身初のプレー>
とはいえ、若手のOHトマッソ・リナルディ(イタリア)を先発で起用し続けるなど、我慢が続くか…。そうして臨んだ今節は今季好調のチステルナをホームに迎えての一戦。気を吐いたのはOPアディス・ラグンジラ(トルコ)だ。尻上がりに調子を上げて、サービスエースは5本をマーク。両チーム通して最多26得点を決めて、チームに4試合ぶりの勝利をもたらした。試合のMVPに選ばれたラグンジラは「チステルナのようなリーグ序盤戦でいい戦いを見せているチームが相手だっただけに、勝ち点3をとれたことに満足しています」と喜んだ。さぁ、ここから名門の逆襲が始まる…、か!?
*****
◆《第6節》ペルージャ 3–0 ミラノ
(26-24,25-22,25-18)〔現地11/6〕
スーペルコッパを制したペルージャは、その際に負傷したOHウィルフレド・レオン(ポーランド)を温存。とはいえ、選手層の厚さは今季の強みだ。OHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)がサービスエース3本を奪ったほか、OPカミル・リキリチ(ルクセンブルク)が最多17得点、OHカミル・セメニウク(ポーランド)が11得点と続き快勝。
<試合のMVPに輝いた⑧リキリチ>
◆《第6節》ルーべ 3–1 ヴェローナ
(16-25,26-24,25-21,26-24)〔現地11/6〕
ルーベのOPガビ・ガルシア(アメリカ)が話すに「第1セットは居眠りをしていた」とのこと。リーグ屈指の高さを誇るヴェローナに対し、ルーベは第2セットで5本、第4セットで4本のサービスエースを奪い、逆転勝利を収める。なお、ガルシアは最多26得点をあげて、試合のMVPに選ばれた。
<サーブに定評あるガルシア。チームを代表するオポジットになりつつある>
◆《第6節》トレンティーノ 3–0 モンツァ
(25-22,25-20,30-28)〔現地11/6〕
アウェーのトレンティーノは第1セット途中でOHダニエレ・ラビア(イタリア)に代えて、OHドノバン・ジャボロノク(チェコ)を投入。「古巣を相手に初めての試合だったけれど、いいプレーができた」とジャボロノクは10得点、OPマテイ・カジースキ(ブルガリア)が19得点をあげて、ストレート勝ちを収めた。
<⑥スベルトーリの一時離脱もあれど、地力の高さを感じさせるトレンティーノ>
◆《第6節》ピアチェンツァ 3–0 ターラント
(25-16,25-19,25-23)〔現地11/5〕
アウェーのピアチェンツァはOHイオアンディ・レアル(ブラジル)が最多16得点、OHリカルド・ソウザ(ブラジル)、OPユーリ・ロマノ(イタリア)が11得点と並び、ターラントを一蹴。チーム全体のアタック決定率71%という数字に、ロレンツォ・ベルナルディ監督は「セッターが優位に試合を運んだ」とSアントワーヌ・ブリザール(フランス)を褒めちぎった。
<セリエAでは3チーム目の⑨レアル。ピアチェンツァを上位に導けるか>
※第6節のパドヴァvs.シエナはコロナ禍のため、現地12月8日に延期
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第6節終了時点==
1 ペルージャ 18pt(6勝0敗)-
2 トレンティーノ 13pt(4勝3敗)▲
3 ルーベ 12pt(4勝3敗)▲
4 ピアチェンツァ 10pt(3勝3敗)▲
5 チステルナ 10pt(3勝3敗)▼
6 ヴェローナ 8pt(3勝3敗)▼
7 モデナ 8pt(2勝4敗)▲
8 ミラノ 7pt(3勝3敗)▼
9 モンツァ 7pt(2勝4敗)▼
10 パドヴァ 6pt(3勝2敗)▼
11 ターラント 6pt(2勝4敗)▼
12 シエナ 3pt(1勝4敗)-
※記号は前節からの順位の推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕
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