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春高2025

【国体優勝・鎮西高3年生座談会(後編)】思い出したバレーを楽しむ気持ち 大会中にはしくじりも!?

  • 学生
  • 2022.11.15

 

 

熊本県代表として、県勢では62年ぶり、同校では初めての国体優勝を飾った鎮西高(熊本)。そのチームを引っ張った3年生5人の座談会を2回にわけてお届け。後編では今大会の舞台裏を語るとともに、春高への思いを口にした

 

 

優勝記念品を受け取り、笑顔を見せる(左から)舛本、平田、塚原、平川

 

【画像】[いちご一会とちぎ国体]バレーボール競技(少年男子)の決勝フォトギャラリー(40枚)

 

――舛本選手はこれまでも高いブロッカーと対峙してきましたが、今大会で得られたものはなんでしょうか

舛本 気持ちです。楽しんでやることと、あとは攻めるという気持ちでどうにかなると感じました。

 

――インターハイで敗れたあとは、なかなか楽しむ気持ちを持つことは難しかったと思います。どのように切り替えましたか

舛本 インターハイのあとはみんなほんとうに落ち込んでいて。でも、国体の監督の藤原(樹[天草高])先生が練習のときも盛り上げてくれました。とにかく強打レシーブに力を入れていて、1本目を上げて二段トスをていねいにスパイカーに運ぶ練習をしていたときに、捕れないボールに対して、名前を叫びながら「いけー!」と言ってくれて。やる気が出て、楽しくバレーをすることができました。バレーを楽しむことができたら勝利につながると思っているので、気持ちの部分でも勝てた大会だと思います。

 

――優勝後、藤原先生とはどんな言葉を交わしたのですか?

平田 その時間がなくて、実は何も言えていないんです。

 

小手川 優勝して、輪になってみんなで喜んでいたときに、藤原先生だけ1人でガッツポーズしていて。最後の円陣のときに、輪っかに入れなくてごめんなさい。それがみんなの後悔です。

 

5人 すみませんでした!

 

舛本 ほんとうに後悔しています…。

 

 

悔いの残る優勝シーン

 

――優勝しましたが、大会中にいろいろな事件があったそうで。宮迫竜司コーチからタレコミが入っています(笑)

5人 うぉー!(笑)

 

平川 自分たちはいじってもらって大丈夫です(笑)

 

舛本 じゃあ、全部話します(笑)

 まず1つ目は、国体前の合宿があって、それに笛を忘れて行ったこと。そして2つ目。小手川が電車に乗り遅れました。

 

小手川 そうですねぇ…。東京で、あんまりこっち(熊本)ではない満員電車に乗ろうとしたときです。すると「離れてください」と言われて、(扉が)プシューって…。次の電車に乗ることになって、そのあとに怒られました(笑)

 

 

試合では堅い守りでチームに貢献した小手川

 

舛本 そして、今年の春高で泊まったホテルに泊まると、シューズの裏をふくマットを忘れていたことがわかって。春高に出ていたメンバーが怒られました。

 

――タイミング的に最悪でしたね(笑) これがすべてですか?

舛本 いえ。練習会場にボールかごを忘れました。ここまで重なることは過去には見たことがないです。

 

――大会前日に、宮迫コーチから「優勝したら今回は特別に大目に見る」と言われたと…

5人 そうです!(笑)

 

舛本 それまでは落ち込んでいましたが、大会が終わった夜は、みんなでその話をしていました(笑) ほんとうにほっとしました!

 

――全国大会はいよいよ春高を残すのみです。本戦への意気込みを教えてください

舛本 国体で優勝したので、また少しプレッシャーはありますが、春高で最後なので。みんなで楽しんで、攻める気持ちで頑張りたいです。

 

塚原 国体で優勝して、ほかのチームから狙われると思いますが、やっぱり最後だから優勝したいですね。

 

平田 国体で優勝してから自分たちは追われる立場になるので、プレッシャーもありますが、最後はやっぱりみんなで楽しんでやりたいです。

 

小手川 (今年の春高はベンチで)舛本をずっと応援していて、あまり覚えてないです(笑) 平田と平川も同じ2年生なので、「3年生を勝たせてくれ!」と思っていました。今回は自分も活躍して、最後の大会なので勝ちたいですね。

 

平川 国体では優勝もできましたし、今まででいちばんいいパフォーマンスができたんじゃないかと思っています。

 ただ、春高もこのパフォーマンスをしないと勝てないし、できなかったら多分「国体のほうがよかった」と言われると思うので。そうやって言われて終わりたくないし、どうせなら「鎮西はやっぱり強い」とか、「舛本の代は強い」と言われたい。

 畑野(久雄)先生にも言われましたが、去年インターハイを優勝して、今年国体も優勝して、残っているのが春高だけなので。春高への思いはどのチームよりも強いと思っています!

 

 

舛本(左端)ら3年生を軸に、春高では今季2度目の全国の頂点を狙う

 

取材/田中風太

写真/山岡邦彦、田中風太

 

舛本颯真

ますもと・そうま/3年/アウトサイドヒッター/身長182㎝/最高到達点340㎝/龍田中(熊本)

 

平田悠真

ひらた・ゆうま/3年/オポジット/身長193㎝/最高到達点335㎝/合志中(熊本)

 

塚原悠斗

つかはら・ゆうと/3年/アウトサイドヒッター/身長182㎝/最高到達点315㎝/八代六中(熊本)

 

平川天翔

ひらかわ・てんしょう/3年/セッター/身長176㎝/最高到達点325㎝/長嶺中(熊本)

 

小手川吟之介

こてがわ・ぎんのすけ/3年/リベロ/身長175㎝/最高到達点300㎝/阿蘇中(熊本)

 

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