今週末、V・レギュラーラウンド6週目を迎える2022-23V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)。先週末は、7勝1敗で並んでいた上位2チーム、ウルフドッグス名古屋(1位・9勝1敗)と堺ブレイザーズ(4位・7勝3敗)が直接対決し、WD名古屋が2連勝。唯一1敗をキープしたまま、首位の座を守った。その後を東レアローズ(2位・8勝2敗)、サントリーサンバーズ(3位・8勝2敗)が1勝差で追いかける。まだ2勝差に5チームがひしめき合う混戦。今週末も、今リーグの流れを左右しそうな順位が近いチームどうしの対戦が行われる。
前週末、ジェイテクトSTINGS(7位・3勝7敗)の強力なサーブに苦しみながらもサーブゲームを制し、フルセットの激戦に2連勝した昨季の王者サントリーは、堺と北九州市立総合体育館(福岡県)で対戦する。
サントリーは、開幕からアウトサイドで先発出場を続けるアライン・デ アルマスが攻撃のカギを握りそうだ。開幕当初は波があったが、4週目あたりからセッター大宅真樹のトスに自信を持って踏み込み、本来の爆発力を発揮し始めた。5週目を終えてアタック決定率は56.8%で、WD名古屋のバルトシュ・クレクを抑えてアタック決定率ランキングトップに躍り出た。オポジットのドミトリー・ムセルスキーだけに絞れない攻撃は相手の脅威になる。
対する堺は、経験豊富なミドルブロッカー松本慶彦と出耒田敬を軸とした持ち前のブロック力と、日本代表リベロの山本智大を中心とした堅い守備でサントリーの攻撃力を封じ、再び上位浮上を狙う。
8連勝で首位を走るWD名古屋に今週挑むのはJTサンダーズ広島(6位・5勝5敗)。松江市総合体育館(島根県)でホームゲームを開催する。
JT広島は今季、イタリア・セリエAやポーランド代表などで長年監督を務めた実績豊富なラウル・ロサノ監督を招へい。また、アメリカ代表のアーロン・ラッセル、中国代表の江川を補強し、昨季の課題だった攻撃力の向上を掲げて強化してきたが、まだ改革の途上。セッターにルーキーの阿部大樹を起用し、アウトサイドヒッターを坂下純也、新井雄大で組むなど試行錯誤を続ける中、新井が持ち前の攻撃力を発揮し、明るい材料も見えてきた。首位を相手に今週はどんな布陣で臨むのか。
今週末はそのほか、松本市総合体育館(長野県)でVC長野トライデンツ(8位・1勝9敗)対パナソニックパンサーズ(5位・7勝3敗)、ジェイテクトアリーナ奈良(奈良県橿原市)ではジェイテクト対東京グレートベアーズ(9位・0勝8敗)、昭和電工武道スポーツセンター(大分県大分市)では大分三好ヴァイセアドラー(10位・0勝8敗)対東レの試合がそれぞれ予定されている。
V1男子試合結果一覧(11/20終了時点)
V1男子順位表(11/20終了時点)
順位 |
チーム |
試合数 |
勝 |
負 |
P |
勝率 |
得S |
失S |
S率 |
1 | WD名古屋 | 10 | 9 | 1 | 27 | 0.9 | 27 | 4 | 6.75 |
2 | 東レ | 10 | 8 | 2 | 23 | 0.8 | 26 | 12 | 2.17 |
3 | サントリー | 10 | 8 | 2 | 21 | 0.8 | 26 | 15 | 1.73 |
4 | 堺 | 10 | 7 | 3 | 21 | 0.7 | 22 | 13 | 1.69 |
5 | パナソニック | 10 | 7 | 3 | 20 | 0.7 | 25 | 15 | 1.67 |
6 | JT広島 | 10 | 5 | 5 | 16 | 0.5 | 20 | 16 | 1.25 |
7 | ジェイテクト | 10 | 3 | 7 | 12 | 0.3 | 16 | 23 | 0.70 |
8 | VC長野 | 10 | 1 | 9 | 3 | 0.1 | 6 | 28 | 0.21 |
9 | 東京GB | 8 | 0 | 8 | 1 | 0.0 | 4 | 24 | 0.17 |
10 | 大分三好 | 8 | 0 | 8 | 0 | 0.0 | 2 | 24 | 0.08 |
※勝利数、ポイント、セット率、得点率の順に高いチームが上位
※P=ポイント、得S=得セット、失S=失セット、S率=セット率
V1男子順位推移表(11/20終了時点)