今週末にはV・レギュラーラウンド5週目を迎える2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)。ここまでは大まかに見て「昨季の上位チーム」と「同下位チーム」の対戦が多く、現状の順位も、昨季と比べてそこまでの違いは生じていない。
しかしこれから、V・レギュラーラウンドはしだいに新たな局面へと突入していく。順位の近いチームどうしによる、過酷なつぶし合いが始まる――。
1敗をキープしている上位2チームが、ここで激突。ウルフドッグス名古屋(1位・7勝1敗)は、ホームのエントリオ(愛知県稲沢市)で堺ブレイザーズ(2位・7勝1敗)を迎えての連戦である。
昨季準優勝のWD名古屋は、主要メンバーが日本代表で経験を積み、ミドルブロッカーに身長205㎝の王東宸が加入したことなどもあって全体の安定感が増している。チーム技術集計を見ると、アタック決定率で2位と攻撃において高い数字を示す一方、特筆すべきはディフェンス面におけるパフォーマンス。ブロック決定本数とサーブレシーブ成功率の両部門で全体の1位を走っており、鉄壁の守りから効果の高い攻撃へ、好循環が築かれている。
対する堺も、昨季はブロック決定本数で1位を記録。今季の同ランキングは現状4位だが、ブロックは彼らが自信を持っている部分であり、そこを抜けてきたボールは日本代表の守護神でもある山本智大がことごとく拾い上げる。もう一人の日本代表リベロ、WD名古屋の小川智大とのレシーブ対決も見どころとなるこのカード。連日の熱戦となることは間違いない。

今季、開幕前から注目を集めているジェイテクトSTINGS(7位・3勝5敗)は土日、おおきにアリーナ舞洲(大阪府大阪市)でサントリーサンバーズ(4位・6勝2敗)と対戦する。
昨季までそのサントリーで主力を務め、今季ジェイテクトに移籍した柳田将洋にとって、古巣との顔合わせは初めて。開幕からアウトサイドヒッターとして貢献していたが、12日(土)の試合途中からはオポジットとしてもプレー。さすがの得点力で存在感を発揮しており、総得点では日本人トップの5位(130点)に食い込んでいる。サントリーでともにプレーした絶対的エース、ムセルスキー, ドミトリーとの対戦も楽しみである。
そのほか、このはなアリーナ(静岡県静岡市)では東レアローズ(3位・6勝2敗)対VC長野トライデンツ(8位・1勝7敗)、パナソニックアリーナ(大阪府枚方市)ではパナソニックパンサーズ(6位・5勝3敗)対JTサンダーズ広島(5位・5勝3敗)がそれぞれ行われる。なお、東京グレートベアーズ(9位・0勝8敗)と大分三好ヴァイセアドラー(10位・0勝8敗)は、今週末は試合が予定されていない。
V1男子試合結果一覧(11/13終了時点)
V1男子順位表(11/14終了時点)
順位 |
チーム |
試合数 |
勝 |
負 |
P |
勝率 |
得S |
失S |
S率 |
1 |
WD名古屋 |
8 |
7 |
1 |
21 |
0.88 |
21 |
4 |
5.25 |
2 |
堺 |
8 |
7 |
1 |
21 |
0.88 |
22 |
7 |
3.14 |
3 |
東レ |
8 |
6 |
2 |
17 |
0.75 |
20 |
10 |
2.00 |
4 |
サントリー |
8 |
6 |
2 |
17 |
0.75 |
20 |
11 |
1.82 |
5 |
JT広島 |
8 |
5 |
3 |
15 |
0.62 |
17 |
10 |
1.70 |
6 |
パナソニック |
8 |
5 |
3 |
15 |
0.62 |
19 |
12 |
1.58 |
7 |
ジェイテクト |
8 |
3 |
5 |
10 |
0.38 |
12 |
17 |
0.71 |
8 |
VC長野 |
8 |
1 |
7 |
3 |
0.12 |
4 |
22 |
0.18 |
9 |
東京GB |
8 |
0 |
8 |
1 |
0.00 |
4 |
24 |
0.17 |
10 |
大分三好 |
8 |
0 |
8 |
0 |
0.00 |
2 |
24 |
0.08 |
※勝利数、ポイント、セット率、得点率の順に高いチームが上位
※P=ポイント、得S=得セット、失S=失セット、S率=セット率
V1男子順位推移表(11/14終了時点)