【Photo:CEV】
井手智の所属するドイツのベルリンは、CEVチャンピオンズリーグ第4ラウンド第3戦でポーランドのザビエルチェとアウェーで現地時間11月30日(木)に対戦し、3-1(25-21, 20-25, 29-27, 27-25)で勝利を飾った。
ザビエルチェはポーランド・プラスリーガで3位(12月1日時点)につけており、セルビア代表エースのウロシュ・コバチェビッチ、アルゼンチン代表リベロのサンティアゴ・ダナニなどを擁する強豪。チャンピオンズリーグ第4ラウンドはここまで2勝をあげている。対するベルリンはここまで1勝1敗だが、国内カップ戦のDVVポカールでは準決勝に進出し、ブンデスリーガではいまだ負けなしと好調を維持している。
ザビエルチェファンの大声援が響く会場で迎えた第1セット、ベルリンはブロックやサーブでブレイクするが、ザビエルチェもすぐに追い上げてお互いに譲らない。競り合ったまま終盤に入ると20-19でアントン・ブレーメ(ドイツ)のクイックで突き放し、このセットを先取。第2セットは7-7から4連続失点でザビエルチェにリードを許し落とした。
第3セットは、中盤までベルリンが一歩リード。しかし井手が「自チームの状況が悪いときの決定力が非常に高く、相手にするととてもやっかいなプレーヤー」と語るコバチェビッチのスパイクでブレイクされて同点に。互いに譲らずにジュースに突入したが、5度目のセットポイントをものにしたベルリンが、このセットを奪った。第4セットは序盤にセッターのティリ・ヨハン(ドイツ)のサービスエースでブレイク。その後も5点差まで広げたが、ザビエルチェの反撃に合い21-21で同点に追いつかれ、このセットもジュースに。それでも最後はコバチェビッチのスパイクをブレーメがブロックして勝利を飾った。
井手は全セットスタメン出場し、サーブレシーブ返球率72%(内Aパス44%)を記録した。試合後、事前の作戦について聞かれると、「(対戦相手に関わらず)いつも指示されていることですが、とにかくサーブでの効果率を上げること。そしてザビエルチェには、コバチェビッチのほかにも、状況が悪い中でうまく対応できる選手が多いので、ブロックで手を動かし過ぎず、後ろで守っているレシーバーを信じるように、と言われていました」と語った。
この勝利でプールBはベルリン、アンカラ(トルコ)、ザビエルチェの3チームが2勝1敗で並び、ポイント、セット率の差でベルリンは3位。第4戦はアンカラとホームで現地時間12月13日(火)に戦う予定。
井手智 ドイツ・ブンデスリーガ【ベルリン】 チーム成績・個人成績
井手智のベルリン 第5セットを27-25で奪取しカップ戦準決勝進出