上位陣が安定した強さを誇るV1女子 四強を崩すチームの登場なるか?
- SV女子
- 2023.01.05
2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)は今週末より2023年の戦いがスタートする。昨年末の皇后杯ファイナルラウンドでは、NECレッドロケッツ(4位・8勝2敗)が決勝で東レアローズ(2位・9勝3敗)を下して見事、栄冠を手にした。このトーナメントで得た貴重な経験を、新年からのリーグ戦に生かしたい思いは誰しも同じだが、昨年とまた違った輝きを放つのは、果たしてどのチームなのだろうか。
皇后杯でベスト4に残ったのは、V・レギュラーラウンドの上位4チームで、上記2チームのほかにはJTマーヴェラス(1位・10勝2敗)と久光スプリングス(3位・9勝3敗)が名を連ねている。この顔ぶれは昨季のV1女子最終成績における上位4チームと同じであり、ほかのチームが今季V・ファイナルステージに進出するためには、これら四強の一角を崩して席を奪い取ることが必要となる。
これら上位4チームを除くと、現時点の星勘定で勝ち越しているのは埼玉上尾メディックス(5位・8勝4敗)とトヨタ車体クインシーズ(6位・7勝5敗)の2チーム。皇后杯で埼玉上尾はNECに敗れてベスト8、トヨタ車体は日立Astemoリヴァーレ(8位・5勝7敗)に敗れてベスト16に終わっており、再スタートでラッシュをかけるべく年末年始も課題克服に努めてきた。今週末に向けて、それぞれの状況をチェックしておこう。
埼玉上尾は1月7日(土)、8日(日)とホームの上尾市民体育館(埼玉県)にKUROBEアクアフェアリーズ(11位・2勝10敗)を迎えての連戦で今年の幕を明ける。攻撃面では今季ここまで佐藤優花や、皇后杯には出場しなかったアライジャダフニ・サンティアゴが果たしてきた役割が大きいほか、2年目の目黒安希や4年目の仁井田桃子といったサイドアタッカー陣の活躍も光を放っている。就任1年目で、ポジティブな雰囲気を生み出し続ける大久保茂和監督のもと、過去2シーズン続いている5位の座から一歩前進することができるか? 2023年のスタートにも注目である。
トヨタ車体はウカルちゃんアリーナ(滋賀県大津市)に遠征し、格上とも言える東レとの連戦で新年の戦いを始める。V・レギュラーラウンドでの勝利は2019-20シーズンにまでさかのぼるが、そのときの舞台も実は東レのホームゲームだった(2019年10月26日、くさつシティアリーナ)。埼玉上尾と同様、新たに髙橋悠監督が就任してのシーズンも中盤戦。総得点ランキングで1位を走るダニエル・カッティーノを軸に白星を勝ち取り、さらなる勢いをつかみたい。
V1女子試合結果一覧(12/4終了時点)