2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)は今週末より2023年の戦いがスタートする。昨年末の皇后杯ファイナルラウンドでは、NECレッドロケッツ(4位・8勝2敗)が決勝で東レアローズ(2位・9勝3敗)を下して見事、栄冠を手にした。このトーナメントで得た貴重な経験を、新年からのリーグ戦に生かしたい思いは誰しも同じだが、昨年とまた違った輝きを放つのは、果たしてどのチームなのだろうか。
皇后杯でベスト4に残ったのは、V・レギュラーラウンドの上位4チームで、上記2チームのほかにはJTマーヴェラス(1位・10勝2敗)と久光スプリングス(3位・9勝3敗)が名を連ねている。この顔ぶれは昨季のV1女子最終成績における上位4チームと同じであり、ほかのチームが今季V・ファイナルステージに進出するためには、これら四強の一角を崩して席を奪い取ることが必要となる。
これら上位4チームを除くと、現時点の星勘定で勝ち越しているのは埼玉上尾メディックス(5位・8勝4敗)とトヨタ車体クインシーズ(6位・7勝5敗)の2チーム。皇后杯で埼玉上尾はNECに敗れてベスト8、トヨタ車体は日立Astemoリヴァーレ(8位・5勝7敗)に敗れてベスト16に終わっており、再スタートでラッシュをかけるべく年末年始も課題克服に努めてきた。今週末に向けて、それぞれの状況をチェックしておこう。
埼玉上尾は1月7日(土)、8日(日)とホームの上尾市民体育館(埼玉県)にKUROBEアクアフェアリーズ(11位・2勝10敗)を迎えての連戦で今年の幕を明ける。攻撃面では今季ここまで佐藤優花や、皇后杯には出場しなかったアライジャダフニ・サンティアゴが果たしてきた役割が大きいほか、2年目の目黒安希や4年目の仁井田桃子といったサイドアタッカー陣の活躍も光を放っている。就任1年目で、ポジティブな雰囲気を生み出し続ける大久保茂和監督のもと、過去2シーズン続いている5位の座から一歩前進することができるか? 2023年のスタートにも注目である。
トヨタ車体はウカルちゃんアリーナ(滋賀県大津市)に遠征し、格上とも言える東レとの連戦で新年の戦いを始める。V・レギュラーラウンドでの勝利は2019-20シーズンにまでさかのぼるが、そのときの舞台も実は東レのホームゲームだった(2019年10月26日、くさつシティアリーナ)。埼玉上尾と同様、新たに髙橋悠監督が就任してのシーズンも中盤戦。総得点ランキングで1位を走るダニエル・カッティーノを軸に白星を勝ち取り、さらなる勢いをつかみたい。
V1女子試合結果一覧(12/4終了時点)
V1女子順位表(12/4終了時点)
順位 |
チーム |
試合数 |
勝 |
負 |
P |
勝率 |
得S |
失S |
S率 |
1 | JT | 12 | 10 | 2 | 29 | 0.83 | 34 | 12 | 2.83 |
2 | 東レ | 12 | 9 | 3 | 26 | 0.75 | 33 | 19 | 1.74 |
3 | 久光 | 12 | 9 | 3 | 25 | 0.75 | 30 | 17 | 1.76 |
4 | NEC | 10 | 8 | 2 | 24 | 0.80 | 24 | 9 | 2.67 |
5 | 埼玉上尾 | 12 | 8 | 4 | 23 | 0.67 | 27 | 17 | 1.59 |
6 | トヨタ車体 | 12 | 7 | 5 | 18 | 0.58 | 24 | 25 | 0.96 |
7 | PFU | 12 | 5 | 7 | 17 | 0.42 | 21 | 26 | 0.81 |
8 | 日立Astemo | 12 | 5 | 7 | 15 | 0.42 | 19 | 25 | 0.76 |
9 | 岡山 | 10 | 3 | 7 | 11 | 0.30 | 17 | 22 | 0.77 |
10 | デンソー | 12 | 3 | 9 | 11 | 0.25 | 17 | 30 | 0.57 |
11 | KUROBE | 12 | 2 | 10 | 5 | 0.17 | 12 | 34 | 0.35 |
12 | 姫路 | 12 | 1 | 11 | 6 | 0.08 | 12 | 34 | 0.35 |
※勝利数、ポイント、セット率、得点率の順に高いチームが上位
※P=ポイント、得S=得セット、失S=失セット、S率=セット率
V1女子順位推移表(12/4終了時点)