2022-23V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)は今週末、全10チーム中8チームがV・レギュラーラウンド前半最後の対戦を迎える。前週、前半戦で出遅れていたジェイテクトSTINGS(6位・8勝8敗)とJTサンダーズ広島(7位・8勝8敗)がともに2連勝し、上位チームとの差を詰めたことで、V・ファイナルステージ進出争いがさらに混沌としてきた。今週末は、その進出争いにも大きく影響しそうな対戦が目白押しだ。
まずは紫波町総合体育館(岩手県)で行われる東レアローズ(5位・10勝6敗)対ウルフドッグス名古屋(1位・14勝2敗)。WD名古屋は、1月8日(日)の試合でサントリーサンバーズに敗れ、連勝は13でストップしたが、すでに前半戦を首位で折り返すことは確定。昨シーズン準優勝した布陣に加え、今シーズンは身長205cmの中国出身ミドルブロッカー王東宸が加入したことが、攻守にわたり大きな効果をもたらしている。特にブロックにおいては傳田亮太、王の両ミドルブロッカーがブロックランキング1、2位を占め、チームとしてもダントツの1位と、他チームの脅威となっている。一方の東レは、前週JT広島に連敗し5位に後退した。今週は何としてもホームで勝利し、上位に踏みとどまりたいところだ。
おおきにアリーナ舞洲(大阪府大阪市)では、サントリー(3位・11勝5敗)とパナソニックパンサーズ(4位・10勝6敗)の大阪勢が対戦する。サントリーは欠場していたドミトリー・ムセルスキーとアライン・デ アルマスが前週から先発復帰。初戦はミスが目立ったが、2戦目は持ち前の攻撃力、サーブが機能し首位WD名古屋の連勝を止めた。パナソニックも、年明けからは大学生の4選手が加わり新たなスタートを切った。大学3年生だった昨季もV・ファイナルステージ進出に貢献した日本代表の大塚達宣(早稲田大)、エバデダン ラリー(筑波大)が前週から早速先発に起用され、エバデダンと同じく全日本インカレを制した筑波大の垂水優芽、西川馨太郎も今後活躍が期待される。
そしてジェイテクトアリーナ奈良(奈良県橿原市)では、現在上昇ムードに乗る2チーム、ジェイテクトとJT広島が対戦する。両チームとも今季は新加入選手が多く、年内のリーグでは苦しんだが、12月に行われた天皇杯で、新加入選手が本領を発揮し始め、連係も徐々に噛み合いチーム状態が上がった。両者は天皇杯準決勝で激突。JT広島が1、2セットを連取し、第3セットもマッチポイントを握ったが、そこからジェイテクトが3セットを取り返して逆転勝利。その勢いのまま優勝した。あの激戦の再戦が早くもリーグで実現する。上位チームに割って入るために、どちらにとっても非常に重要な2連戦となる。
V1男子試合結果一覧(1/8終了時点)
V1男子順位表(1/8終了時点)
順位 |
チーム |
試合数 |
勝 |
負 |
P |
勝率 |
得S |
失S |
S率 |
1 | WD名古屋 | 16 | 14 | 2 | 40 | 0.88 | 43 | 12 | 3.58 |
2 | 堺 | 16 | 11 | 5 | 34 | 0.69 | 36 | 21 | 1.71 |
3 | サントリー | 16 | 11 | 5 | 30 | 0.69 | 35 | 25 | 1.40 |
4 | パナソニック | 16 | 10 | 6 | 31 | 0.62 | 39 | 26 | 1.50 |
5 | 東レ | 16 | 10 | 6 | 28 | 0.62 | 36 | 28 | 1.29 |
6 | ジェイテクト | 16 | 8 | 8 | 27 | 0.50 | 31 | 27 | 1.15 |
7 | JT広島 | 16 | 8 | 8 | 26 | 0.50 | 32 | 26 | 1.23 |
8 | 東京GB | 14 | 4 | 10 | 11 | 0.29 | 17 | 35 | 0.49 |
9 | VC長野 | 16 | 1 | 15 | 4 | 0.06 | 11 | 46 | 0.24 |
10 | 大分三好 | 14 | 1 | 13 | 3 | 0.07 | 7 | 41 | 0.17 |
※勝利数、ポイント、セット率、得点率の順に高いチームが上位
※P=ポイント、得S=得セット、失S=失セット、S率=セット率
V1男子順位推移表(1/8終了時点)