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春高2025

[イタリア22/23]第16節 連日のチーム最多得点! 髙橋藍SP5本でターラントに完勝

  • 海外
  • 2023.01.30

 

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズンの第16節(後半第5節)は日本の若武者が大活躍を見せました

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

「2倍の価値がある勝利」(クッチーニ監督)に髙橋藍が貢献

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第16節》パドヴァ 30 ターラント

(25-21,25-21,25-20)〔現地1/22〕

前節を終えた時点で10位のターラント(13ポイント/4勝11敗)と11位のパドヴァ(11ポイント/5勝10敗)の一戦。ここで引き離したいターラントと、まだまだ食らいつきたいパドヴァの直接対決は、後者に軍配が上がった。

 

 ホームのパドヴァは第1セットから安定したサーブレシーブを起点に攻撃を展開。第2セットはチーム計4本のサービスエース、第3セットは計4本のブロックポイントを決めるなど終始、自分たちのペースで試合を運び、ストレート勝ち。試合前に「この試合で勝つことは、2倍の価値がある」とヤコポ・クッチーニ監督が語ったように、順位をひっくり返すことに成功した。

<相手ブロックとの駆け引きを制する⑭髙橋>

 

 中でも活躍が光ったのは髙橋藍(日本)で、チーム最多5本のサービスエースを含む18得点で堂々のMVPに選出。現在、3試合連続でチーム最多得点をマークするなど、ポイントゲッターとしてリードする存在となっている。

 

*****

◆《第16節》ペルージャ 31 モデナ

(23-25,25-23,25-16,25-18)〔現地1/22〕

 第1セットは先取を許したペルージャだったが、第2セットで5本の被ブロックを浴びた以降は、巧みに選手交代を繰り出すなどお得意のパターンに持ち込む。途中出場のOPヘスス・エレーラ(キューバ)とOHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)が11得点で並ぶなど、逆転勝利の立役者となった。

<プロトニスキ(右から2番目)はサーブだけでなく、レシーブでも安定感◎>

 

◆《第16節》トレンティーノ 31 ルーベ

(25-19,22-25,25-19,25-18)〔現地1/21〕

 年明けから元気のないルーベを相手に、大車輪の活躍を見せたのがトレンティーノのOPマテイ・カジースキ(ブルガリア)。これまでと変わり、サーブレシーブを1本もとらず攻撃に集中して、チーム最多29得点をマークする。今季5度目のMVP選出、異論なし!!

<生きる伝説、超人、怪物…。どれも、①カジースキを形容する言葉にふさわしい>

 

◆《第16節》ヴェローナ 30 ミラノ

(25-23,27-25,25-21)〔現地1/22〕

 ホームのヴェローナはOPマキシム・サポズコフ(ロシア)の16得点を含め、3選手が2桁得点をマークしストレート勝ちを収める。チームのブロックポイントは合計で12本と、敗れたミラノはお株を奪われたかたちだった。

<ミラノのアタックをはね返したヴェローナ(コート奥)>

 

◆《第16節》モンツァ 31 ピアチェンツァ

(22-25,27-25,25-20,25-15)〔現地1/21〕

 昨年末から波に乗るモンツァは今節で4連勝。好調をキープしているのはOHスティーブン・マー(カナダ)で、この試合でも3本のブロックポイントを含むチーム最多19得点を決めた。対するピアチェンツァは肩の負傷で戦列を離れていたOHイオアンディ・レアル(ブラジル)が次節から復帰することが発表された。

<シーズン序盤はつまづいたモンツァだが、ここにきてエンジン全開の印象だ>

 

◆《第16節》シエナ 31 チステルナ

(22-25,25-19,25-22,25-18)〔現地1/22〕

 前節でピアチェンツァに勝利して取り戻した自信の証しか、シエナは今節でも勝ち点3を奪い、今季初となる連勝を果たす。OHネマニャ・ペトリッチとOHマールテン・ファンハルデレン(オランダ)が19得点と並んだほか、MBダニエレ・マッツォーネ(イタリア)が要所で決めるブロックシャットが効いた。

<連勝を喜ぶ⑱マッツォーネ。自身は円熟期に差しかかりつつある>

 

イタリア・セリエA レギュラーシーズン

==順位表/第16節(後半第5節)終了時点==

1 ペルージャ 48pt(16勝0敗)-

2 トレンティーノ 29pt(9勝7敗)▲

3 モデナ 29pt(9勝7敗)▼

4 ルーベ 26pt(9勝7敗)-

5 ピアチェンツァ 25pt(8勝8敗)-

6 モンツァ 24pt(8勝8敗)▲

7 ミラノ 23pt(8勝8敗)▼

8 チステルナ 23pt(7勝9敗)▼

9 ヴェローナ 22pt(8勝8敗)-

10 パドヴァ 14pt(6勝10敗)▲

11 ターラント 13pt(4勝12敗)▼

12 シエナ 12pt(4勝12敗)-

※記号は前節からの順位の推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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