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春高2025

[イタリア22/23]第18節 ルーベが連敗を4でストップ 2023年初勝利をあげる

  • 海外
  • 2023.02.09

 

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズンの第18節(後半第7節)は昨季王者が待望の白星を手にしました

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

ニコロフ&ヤントの若手デュオが躍動。ルーベが5戦ぶりの勝利

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第18節》ルーベ 31 チステルナ

(20-25,25-18,25-23,27-25)〔現地2/5〕

 今季は積極的に若手選手を起用し、新陳代謝を図る昨季王者ルーベ。だが、その代償か、2023年に入り4連敗を喫するなどリーグの盟主に似合わぬ戦いが続く。1月はまさかの未勝利に終わり、2月最初のゲームとなる今節ではチステルナをホームに迎えた。

 

 だが、連敗を引きずってか第1セットは3本のブロックシャットを浴びて落とす苦い立ち上がり。そこで第2セット開始時でMBエンリコ・ディアマンティーニをMBシモーネ・アンザーニ(ともにイタリア)に、第3セットからはOHマッティア・ボットロ(イタリア)をOHアレクサンダル・ニコロフ(ブルガリア)に代えて反撃に打って出ると、これが奏功した。ニコロフが両チーム通して最多5本のサービスエースを含む16得点、またフル出場のOHマーロン・ヤント(キューバ)が17得点をマークし、逆転勝利を収める。実に5戦ぶりの勝利を手にした。

<「サーブが走れば、どんな相手にも勝てるんだ」とニコロフ>

 

 試合のMVPに選ばれた22歳のヤントは「毎日のトレーニングの成果が表れた」とコメントし、ニコロフもまた「今日の試合はファイナルと同じくらい重要でした。勝ててうれしい」と喜んだ。プレーオフはもちろん、スクデット(リーグタイトル)獲得へ、王者はここからギアを上げていく。

 

*****

◆《第18節》ペルージャ 31 ピアチェンツァ

(22-25,25-22,25-21,25-17)〔現地2/4〕

 CEVチャンピオンズリーグも含め過密スケジュールとなってきたペルージャは今節でOHウィルフレド・レオン(ポーランド)やLマッシモ・コラーチ(イタリア)を温存。試合によって起用する選手を入れ替える“ターンオーバー”を講じながら、今節もきっちりと勝ち点3を獲得。チーム最多16得点でMVPに選出されたOHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)は試合翌日、「昨晩もパラバートン(ホームアリーナ)は最高だったよ!!」とファンに感謝した。

<誰が出ても強い、を見事に実現しているペルージャ>

 

◆《第18節》トレンティーノ 30 ターラント

(26-24,28-26,25-22)〔現地2/5〕

 激化する残留争いの中、今節を前に11位のターラントは1点でも多くの勝ち点を手にしたいところ。今節では強敵トレンティーノを相手にOPイブラヒム・ラワニ(フランス)がチーム最多20得点と奮闘するなど、競り合ってみせる。ストレート負けも、ビンセンツォ・ディピント監督は「今季いちばんの戦いができた」とコメント。スーペルリーガで生き残るだけの力は、ある。

<今年1月25日に登録された新加入のラワニ(左端)。昨季まではパリ(フランス)でプレーしていた>

 

◆《第18節》ヴェローナ 31 モンツァ

(26-24,25-20,14-25,25-21)〔現地2/5〕

 アウェーのヴェローナは、前節に続いてOPで起用されたノーモニー・ケイタ(マリ)がチーム最多18得点、OHロク・モジッチ(スロベニア)が16得点と続き、勝ち点3を獲得。敗れたモンツァのSヤン・ツィンマーマン(ドイツ)は「大事な場面でミスから失点を重ねてしまった」と悔やんだ。

<5位に浮上したヴェローナ。4強入りも夢物語ではない>

 

◆《第18節》ミラノ 31 パドヴァ

(25-18,23-25,25-20,25-19)〔現地2/5〕

 日本人選手対決が注目された一戦は、ホームのミラノに軍配。OPジャン・パトリ(フランス)が3本のサービスエースを含むチーム最多22得点でMVPに、OH石川祐希(日本)が19得点と続いた。「難しい局面も、力を発揮し続けて戦えていた」とロベルト・ピアッツァ監督は評価。

<高い決定力でミラノを勝利に導いた⑨パトリ(左端)>

 

◆《第18節》モデナ 31 シエナ

(34-32,25-12,20-25,28-26)〔現地2/4〕

 ここまで3連勝中のシエナは勢いそのままに第1セットは格上相手に肉薄。第2セットは全体のアタック決定率18%と沈黙するも、最後まで食らいついてみせる。それでもモデナが名門の意地を見せた。OPアディス・ラグンジラ(トルコ)の最多20得点を含め5選手が2桁得点をマークして、勝利を収めた。

<シエナのOH④ネマニャ・ペトリッチ(セルビア/左端)は古巣相手に9得点と苦しんだ>

 

イタリア・セリエA レギュラーシーズン

==順位表/第18節(後半第7節)終了時点==

1 ペルージャ 54pt(18勝0敗)-

2 トレンティーノ 35pt(11勝7敗)-

3 モデナ 35pt(11勝7敗)-

4 ルーベ 30pt(10勝8敗)-

5 ヴェローナ 27pt(10勝8敗)▲

6 ピアチェンツァ 27pt(9勝9敗)▼

7 ミラノ 26pt(9勝9敗)▲

8 モンツァ 24pt(8勝10敗)▼

9 チステルナ 23pt(7勝11敗)-

10 パドヴァ 15pt(6勝12敗)-

11 シエナ 14pt(5勝13敗)-

12 ターラント 14pt(4勝14敗)-

※記号は前節からの順位の推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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