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女子新人戦を制した誠信高(愛知)「春から全部勝つ」U18代表の吉田紗奈衣

 

 

笑顔で喜びを爆発させる誠信高

 

 愛知県女子の新人戦を制した誠信高が、次年度の目標として掲げるのは「日本一」だ。セッターを務める2年の吉田紗奈衣は、とびきりの笑顔で話す。「インターハイでも春高でも優勝します。卒業していく3年生に朗報を届けて、感謝の気持ちを伝えたいです」。昨年のインターハイはベスト16。春高はこの2年、全国大会出場を逃しており、吉田らが最終学年となる次年度にかける思いは強い。

 

【画像】誠信高(愛知県高等学校新人体育大会[女子])その他の写真

 

ストレートで強豪を退けた笑顔の優勝

 

 愛知県高等学校新人体育大会の女子は、いちのみや中央プラザ(一宮市)で2月4日(土)に準々決勝から決勝までが行われた。1、2年生チームで戦う新人戦。優勝を飾ったのは誠信高だった。

 愛知県は競争が激しい高校バレー激戦区の一つ。今年、春高初出場で2回戦まで進んだ豊川高や、その豊川高を春高県予選決勝で苦しめた人間環境大附岡崎高など、男子同様に強豪がひしめく。全国の舞台で戦うには、まず県内で勝ち上がらなくてはならない。新年度も厳しい戦いが予想されるが、吉田は「私たちの目標は日本一です。だから、愛知県内ではしっかり勝ちきりたい。とにかく春からは、全部勝ちます」と燃えている。今回、準決勝では人間環境大附岡崎高に、決勝では豊川高を相手に、いずれもストレートで勝利した。

 

 

海外経験で意識も高まったセッターの吉田

 

 吉田は昨年、U18(ユース)日本代表としてアジア選手権で優勝、ベストセッター賞に選出されている。「吉田の存在は、チーム全体の雰囲気を上げ、意識を高めてくれています」と、胸を張るのは中村与直監督。「海外で戦った経験は、吉田に大きな影響を与えていると思います。『日本の高校生には負けたくない』という意識になっている」。

 

 吉田の安定したトスもさることながら、アウトサイドヒッターの富田アンナ主将、オポジットのバリギット ジュリアは攻撃力が高いうえ、ミドルブロッカー湯浅楓(いずれも2年)は攻守に存在感が光る。またプレー中、メンバー全員に笑顔が多いことも印象的。中村監督は言う。「『バレーボールを楽しむ』ということをふだんからかなり意識して、メンタルトレーニングに重きを置いて取り組んでいます。『試合は発表会。だから楽しむこと。いい顔してやろう』といつも選手たちに言っています」。誠信高は、笑顔で全国制覇を狙う。

 

 なお同日に最終日を迎えた愛知県男子の新人戦では、愛知工大名電高が優勝。星城高が準優勝だった。

 

 2月4日の女子試合結果は以下の通り。

[決勝]誠信 2(25-22、25-11)0 豊川

[3位決定戦]人間環境大附岡崎 2-0 豊橋中央

[準決勝]豊川 2-1 豊橋中央、誠信 2-0 人間環境大附岡崎

[準々決勝]豊川 2-0 三好、豊橋中央 2-1 藤ノ花女、誠信 2-0 名古屋商、人間環境大附岡崎 2-0 名古屋女大

 

取材/淺井恭子

 

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