井手智のベルリン プレーオフに勝利しチャンピオンズリーグベスト8進出
- 海外
- 2023.02.16
【Photo:Andreas Gora】
井手智の所属するドイツのベルリンは、CEVチャンピオンズリーグプレーオフでZBアンカラとホームで現地2月15日(水)に対戦し、3-2(24-26, 25-21, 25-20, 18-25, 15-9)で勝利。ベスト8に進出した。
ホーム&アウェーで争われるため、プレーオフ第1戦はアンカラで行われる予定だったが、トルコ・シリア地震の影響で中止となり、ベスト8の切符は第2戦の結果のみで争われた。試合前には両チーム、会場に詰めかけた観客により地震の被害者に向けた黙祷も行われた。
ベルリンのOHティリ・ヨハン(ドイツ)のサービスエースで幕を開けた第1セットは、中盤にアンカラのミスでリードし、24-20と先にセットポイントを迎えたものの、連続失点で逆転を喫し、落としてしまう。第2セット、15-15の場面でL井手が相手のフェイントをダイビングレシーグ、さらにリバウンドをつないで最後はOPマレク・ソトラ(チェコ)が決めると、続くポイントもソトラがサービスエース。井手のディグからつくった流れでセットを奪い返した。
第3セットはベルリン、第4セットはアンカラがそれぞれ奪い、準々決勝への切符を懸けた戦いはフルセットに突入。ベルリンは5-4で井手の上げたボールをOHティモシー・カール(フランス)が決めてブレイクすると、アンカラにミスが出てリードを広げる。その後も得点を重ね、迎えたマッチポイントでソトラのスパイクが相手コートに突き刺さると、5134人の観客が集まった会場は大歓声に包まれ、準々決勝進出の喜びを分かち合った。
井手は全セットスタメン出場。アンカラにシーズン途中より加入したOHオスマニー・ユアントレーナ(イタリア)の強力なサーブにも対応し、サーブレシーブ返球率48%(内Aパス21%)を記録。安定したディフェンスでベルリンの攻撃につなげ、勝利に貢献した。
ベルリンは準々決勝でイタリア・セリエAのペルージャと対戦。2月15日時点で、いまだ無敗で首位を走る強豪チームに挑む。準々決勝はホーム&アウェーの全2戦で行われ、第1戦はアウェーで現地3月15日(水)20:00から行われる予定。
※ポジション表記/OH=アウトサイドヒッター、OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ
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